内容説明
高度成長を支えたライフスタイルの五五年体制が崩壊し、働くことへの意識は大きく変わってきた。本書は、二つの世代の象徴として、企業戦士と呼ばれた終身雇用サラリーマン像と、定職につかないニートなどの若者像を分析し、働くことへの世代の考え方を明らかにする。
目次
第1章 若者は社会の変化に適応できるか(ただいま革命中?―変化は気づかないうちに;飢えと欠乏のメランコリー ほか)
第2章 若者の「失われた十年」とインターネット(小泉時代とインターネット;小泉改革とは何だったのか ほか)
第3章 若者の働く意味の変化(擬態と変化―市場育ち世代のソーシャライゼーション;多様化するソーシャライゼーション ほか)
第4章 総中流社会に代わる若者の居場所(自分の値打がわかったよ;一人のほうが楽だから―対人関係のリスク ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
15
愛想はないし、何をやらせても不器用だが、きまじめで勤勉、といったタイプの人の仕事がなくなったに等しい。2014/06/29
かめぴ
7
ちょっとクドイ。爆。著者曰く・・これほどの長い物語を語らなければならなかったことに自分でも驚く。ワタシも驚いた。途中、何の話だったっけ。。でもなぁ、確かに変わったよなぁ。驚愕に値するほど。勉強になりました。2014/11/23
やまやま
6
ひきこもりや年金問題を考える中で、「自立可能なステージ」がどのように就労可能な人々に手に入るように社会システムを設計するか、小企業から国家までいろいろなことが考えられるであろう。会社組織共同体に属さないというスタイルは、リベラルで自然であるだけに、落とし穴がどこにあるかよく考える必要もある。もちろん、会社戦士に魅力はないので、個人の生活を犠牲にする必要もないですが、社会的貢献をどのように為すか、為せるのか、手に入る報酬の水準が「ほどほど」とは評価のしようがない個人的な満足感なのかもしれません。自戒です。2019/12/02
かずぴー
4
働く意識か…そんなあなたはこれ読んでみましょう!!働くってなんだろう。人間追い込まれた時のエネルギーは凄い。ニートの親の経済状況をみると働きている人よりも良かったことが分かった。働かなくても生活出来るならあえて疲れることはしない気持ちは分かる。世間体はイマイチだけど…。2014/06/19
ゆうすけ
1
働くのがバカバカしくなってくる本2012/08/26