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- > 日本の哲学・思想一般(事典・概論)
内容説明
山川草木に祈りを捧げ、聖徳太子、親鸞に日本の思想の原点を見る。日本の心とは何か、伝統とは何か。その中に梅原が長年、探し求めてきた新しい哲学創造の可能性をみる。
目次
1 天台本覚思想と環境問題
2 聖徳太子と法隆寺
3 親鸞のこころ
4 勝修羅の鎮魂
5 日本の伝統とは何か
対談 新しい哲学の創造をめざして(聞き手・やすいゆたか)
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年宮城県仙台市生まれ。1948年京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長(初代)などを経て、現在、国際日本文化研究センター顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NICK
7
日本の伝統と聞くとどうも右であるとか保守というような印象があるのだが、梅原猛のいう「伝統」はそうしたナショナリズム的なものとは一線を画しているように思えた。デカルトから端を発する近代哲学が孕むロゴス中心主義的人間観の克服を現代思想のような西洋の知ではなく古代日本、特に古事記や平安仏教、能に求めているのが面白い。資本主義にどっぷり浸かり、動物化している現代っ子な自分にとって日本の伝統なんて古臭いと思っていただけに、日本の伝統、古代日本の宗教性にこそ道徳や倫理の現代的ヒントがあるというのは実に新鮮だった2013/04/14
Yoshinori Osaka
6
本の内容よりも梅原猛さんが85歳にして、研究意欲に満ち満ちていることに驚いた(°_°)2015/06/13
buna
1
かなり興味深く、また大切なメッセージがありました。最低でもあと2回は読むでしょう。2013/08/29
tekesuta
1
対談で歴史は研究するといろんな新事実が出てくるため、梅原さんも昔書いた本で訂正したいことがたくさんあるという。その本が書かれた時代と今出てきてる事実を良く知っていないとなかなか妥当性を判断するのが難しいな、歴史というのは。 2012/06/20
snow
0
日本の伝統を改めて勉強したくて読んだ本。仏教も好きですが、天台本覚論は初めて知りました。仏教、聖徳太子、歴史、哲学から能まで。幅広く書かれていてどれも面白く拝読しました。「隠された十字架」はいつか読みたい。2021/07/27