出版社内容情報
【内容】
従来のあらゆる倫理学は倫理現象のある一部分又は一側面しか捉えてとなかった。しかし、倫理の本質を真に認識するためには、現象全体を、しかも一つの立体的構造として把握しなければならい。本書は、かかる観点から生み出された画期的な倫理学である。
それは、全体構造の解明を果たすことにもよって諸々の学説を、即ち功利主義も権利論も、目的論も義務論も、或いは直覚主義・情緒主義・カント主義などをも、すべて包摂し体系的に位置づけることができる。換言すれば、規範倫理学とメタ倫理学の統合を可能にする。ここに、(物質の究極原理たる)素粒子論のそれに匹敵する「倫理学の統一理論」が成立したのである。
それは、「善とは何か」「正義とは何か」という古代ギリシア以来の伝統的論争に大きな終止符を打つとともに、今後の倫理学に共通の基盤を提供するであろう。
【目次】
はじめに
序言
第1章 従来の諸学説の根本的欠陥
第2章 倫理学の課題と方法
第3章 倫理学の統一体系
第4章 倫理学上の難問の解決
第5章 倫理学史批判
結語
事項索引
人名索引
内容説明
規範倫理学とメタ倫理学の統合に大胆に挑戦する。
目次
第1章 従来の諸学説の根本的欠陥
第2章 倫理学の課題と方法
第3章 倫理学の統一的体系
第4章 倫理学上の難問の解決
第5章 倫理学史批判