新興教育運動の研究 - 1930年代のプロレタリア教育運動

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新興教育運動の研究 - 1930年代のプロレタリア教育運動

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  • サイズ A5判/ページ数 365p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623013890
  • NDC分類 372.1

出版社内容情報

【内容】
戦争に反対し子どもと平和のために,また教育労働者の解放をめざして執拗にくりひろげられ,「戦後の民主的教育運動の直接の源流」と評価される30年代の教育運動を総合的に解明する。

【目次】
序章 教育運動史研究と本書の課題
第一章 国民の教育要求と教育運動の歴史
第一節 近代公教育制度の出発と民衆の教育要求
第二節 天皇制教育体制確立期における人民の教育要求、教育活動
第三節 日本帝国主義の確立、発展と教育運動の新たな展開
第四節 日本帝国主義の矛盾の深化と教育運動の高揚
第五節 戦時体制化の教育運動
第二章 新興教育運動(日本におけるプロレタリア教育運動)の展開
第一節 「教育文芸」活動から「教員組合」結成へ向けて
-新興教育運動「前史」-
第二節 プロレタリア教育の研究、建設を目指して
-新興教育研究所の創立-
第三節 本格的な教員組合の結成
-日本教育労働者組合-
第四節 教育労働者の「特殊性」をめぐる論争
-「教労」の「全協」加盟、一般使用人組合教育労働部へ-
第五節 「後衛的役割」を果たす文化団体へ
-「新教」組織の改編、プロレタリア文化連盟へ加盟-
第六節 教育労働者組合単独結成に関する対立と妥協
-「教労」書記局の解体と教育労働部門特別対策委員会の新設-
第七節 「初歩的一般教育の充足」のための「教育サークル活動」を目指して
-「新教」の新興教育同盟準備会への転換-
第八節 「プロレタリア科学に立脚した教育闘争」への志向
-同盟準備会からプロレタリア科学同盟へ-
第九節 新興教育運動の基本的性格
第三章 新興教育運動における教育研究と教育実践
第一節 教育制度研究
第二節 「プロレタリア教育」の実践と教育課程の自主編成
第三節 少年運動の研究と指導
第四節 プロレタリア児童文学運動と「教労」・「新教」
第五節 成人教育研究と自主的父兄委員会の理論
第六節 無産者託児所運動と保育研究
第七節 「植民地教育」の研究と植民地での教育運動
補章一 教育運動史研究における一九三〇年と七〇年代
-教育運動史研究会一九七一年度研究会基調報告-
補章二 民主教育の確立のために新興教育運動から学ぶこと
-教育運動史研究会一九七五年度研究集会(「教労」・「新教」創立四五周年記念集会)基調報告-
補章三 「教労」・「新教」研究の到達点と課題-「教労」・「新教」五〇周年を迎えて-
-教育運動史研究会一九八〇年度春の研究集会主題報告-

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

16
戦前の民間教育研究運動についての研究。特に天皇制権力に対する新興教育、プロレタリア教育運動について研究されたものです。当時、自由主義的教育や社会主義的教育を実践・研究・交流することは、検挙され、場合によっては命をも奪われるものでした。そうしたなかで、子どもの生存権保障と教育権保障を結びつけた新興教育運動は、戦後70年を迎えた今でも貴重な教訓を残しているように思います。1981年刊。良書です。2016/01/24

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