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ロラン・バルト 喪の日記 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079774
  • NDC分類 955
  • Cコード C1010

内容説明

愛する母アンリエットの死から書き起こされた断章群。「この悲しみをエクリチュールに組みこむこと」バルトが遺した苦悩の刻跡にして懸命の物語。生誕100年。

目次

喪の日記 一九七七年一〇月二六日―一九七八年六月二一日
日記のつづき 一九七八年六月二四日―一九七八年一〇月二五日
(新たなつづき)一九七八年一〇月二六日―一九七九年九月一五日
日付のない断章
マムについてのメモ

著者等紹介

バルト,ロラン[バルト,ロラン] [Barthes,Roland]
1915‐1980。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に亡くなった

石川美子[イシカワヨシコ]
1980年、京都大学文学部卒業。東京大学人文科学研究科博士課程を経て、1992年、パリ第7大学で博士号取得。フランス文学専攻。現在、明治学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シグマ

9
母親の死を受けて喪を模索する様を感情のままに走り書きされたカードを基にした作品。狂おしいほど母親を求める感情と、どこかで自由になれたと傍観しているような節の言葉にどきりとする。童貞を告白するような言葉があったがどうだったのだろう?2018/04/30

ケイトKATE

7
最愛の母を失ったロラン・バルトの心の言葉が記されている。そこには、悲しみ、絶望、寂しさ、虚しさ、儚さが、短い文章から届く。印象に残った言葉:“「喪」と言わないこと。あまりにも精神分析的だから。わたしは喪に服しているのではない。悲しんでいるのだ。”(1977年11月30日)“感情(涙もろさ)は過ぎ去るが、悲しみは残る。”(1978年3月22日)“わたしは悲しみに生きており、それがわたしを幸せな気分にする。悲しみに生きることを妨げるものすべてに耐えられない。”(1978年7月31日)2020/01/18

なめこ

3
母親の亡くなった翌日から書き始めた、バルトの「喪の日記」。書くことで「悲しみ」を引き受け、「明るい部屋」へ向かおうとするみちのり。バルトの断章形式のものを読むときにはいつもそうなのだけれど、今回もたくさん線を引いたり、書き込みをした。2017/02/03

pon

2
最愛の母が亡くなったあとにロランバルドがつけていたメモをまとめた書物。写真論『明るい部屋』へ繋がる断片もあった。2019/11/17

ムツモ

1
最愛の母を亡くしたロラン・バルトの、心の動きの記録。大切な人がいなくなっても自分は変わらず生き続けることの苦しさ、ふと思い出す故人の言葉に動かされる気持ち、…私の心もギュッとなって涙がこぼれた。いつか私も最愛の人を亡くしたら、彼の言葉が身に沁み、或いは支えになるだろうと思ったが、まさか2年足らずでそんな日が来るとは。(2021年登録)2015/12/19

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