文字の導火線

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文字の導火線

  • 小池 昌代【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • みすず書房(2011/07発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622076223
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

濃密な読みに定評ある詩人の書評集。国内外の文学、評伝、写真集、医学書等多岐にわたる分野の書評約100編。本の森へと深く導く本

内容説明

「本を読む人は迷う人です」。深い読書から生み出された言葉が、何かを求めて本を読む、人と人とを結びつける。100冊余を紹介する、充実の書評エッセイ。

目次

人と人の間に、釣り糸をおろして(今、ここの「あなた」を認める―中井久夫『こんなとき私はどうしてきたか』;密やかな「喪」の作業にある崇高さ―リディア・フレム『親の家を片づけながら』 ほか)
草をわけ、声がいく(「生命」についてのひとつの思想―よしもとばなな『イルカ』;広島にあった「それ以前」―田口ランディ『被爆のマリア』 ほか)
灰だらけの希望に(奇跡の渦巻き―ガルシア=マルケス『わが悲しき娼婦たちの思い出』『コレラの時代の愛』;成熟した大人の冷たいあたたかさ―バーバラ・ピム『秋の四重奏』 ほか)
無が白熱する迫力(想像の起爆力としての「悪」―河合隼雄『神話の心理学‐現代人の生き方のヒント』;瑞々しく頑固でやっかいな―長塚京三『私の老年前夜』 ほか)
煙草を吸う子供(スワのこと―「失恋したときに読む本」という課題に答えて;灰に沈む火箸 ほか)

著者等紹介

小池昌代[コイケマサヨ]
1959年東京深川生まれ。詩人。著書に、詩集『永遠に来ないバス』(1997、思潮社・現代詩花椿賞)、『もっとも官能的な部屋』(1999、書肆山田・高見順賞)、『ババ、バサラ、サラバ』(2008、本阿弥書店・小野十三郎賞)、『コルカタ』(2010、思潮社・萩原朔太郎賞)、小説『タタド』(2007、新潮社・川端康成文学賞)、エッセイ『屋上への誘惑』(2001、岩波書店・講談社エッセイ賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Maiラピ

13
100冊余を紹介する、充実の書評エッセイ。 小池昌代さん初読ですが、一発で胸を射抜かれてしまいました。その鋭い感性による繊細で濃厚な文章。まるで同じ体験をしたかのように読み手もワクワクさせてくれる。小池さんの他の本や詩を読みたくなりました。村上春樹と内田樹のことを書いた『空白とマラソン』は登場する本のどちらも読んでるのになんだか“もやもや”っと。再読してみよう。2011/09/13

猫のゆり

7
読んだ本に対する真摯な態度というか公平な視線というか、好きな本もそれほど(多分)好きじゃない本も、同じように正面から向き合っていてすごいな~っと思った。思い入れたっぷりというのじゃなくても、その本への愛が自然に伝わってくる文章って、どうやったら書けるのだろう。あとがき(本について誰かと語り合ってその後別れても、その人と本について語り合った記憶が熾火のように燃え続ける、とか日々生きていく中で澱んでいくものに、ある時手にした本の一行が光のように差し込むことがある、とか・・)の文章にも心揺さぶられた。2011/08/16

ヒグフミ

4
まず題名からして素敵だ。小池さんの文章が良くて、ご本人の作品も読んでみたくなった。あとがきが沁みた。ー日々、よろこびは驚くほど少なく、辛いこと、苦しいこと、面倒なことが、山のようにふりかかってきますが、その多くを、わたしは言葉にすることなく、胸にしまって生きてしまいます。そんなとき、たまたま手にした本に潜む、思いがけない一行が、言葉にしなかったところへ、光のように差し込まれたこともありました。本が読む人を照らしてくれるのです。ー2011/09/01

amanojaku_

3
書評集を読むのは大好き。それが気になる作家さんならなおさら。小池昌代も久生十蘭好きなのか、嬉しい、とか、吉本隆明が月島の出だとか、ちょこちょこ。藤原義幸『リズムはゆらく』の書評の中に、彼のことば「音楽は時間でできているものであり、時間とは、わたしたちの生の総体である…二重奏やカルテットのように互いの波長を合わせながら調和へと至る道筋を探るのが音楽のよろこびだとすれば、」をひいている箇所があって、あ、これが『弦と響き』の着想の元になったのかな、なんて考えるのも楽しかった。2011/12/04

きゅー

1
詩人の小池昌代さんによる書評集。あまり集中して読むことが出来なかった。それも自分の責任で、彼女の文章を楽しもうと言うよりは、何か面白い本を紹介していないだろうかという俗物的な根性から手に取ったのがいけなかった。紹介されている海外小説に関しては、荒々しいものよりは、しっとりと地味めのものが多いようです。ガイブン好きの私にとっては量が物足りなかったけれど、彼女の言葉遣いのみずみずしさに触れることが出来るのは、それだけで嬉しくなる経験だ。2011/11/11

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