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新エディターシップ

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622074694
  • NDC分類 021.4
  • Cコード C0095

内容説明

本書は、人間がつね日ごろ何気なく行なっている知的活動の原理を“エディターシップ”と名づけ、そのすぐれて創造的な機能を明らかにしたユニークな“編集=文化論”である。この原理は近代文化の利器である“分析”に対抗しつつ、相補的な役割を果たし、「切る・分かつ」より「結ぶ・つなぐ」ことに目を向ける、旧版の二章を改稿して、統合作用による文化創造の原理をより鮮明にした決定版。

目次

ミドルマン
エディター
見つけて育てる
アンソロジー
変化の論理
統合の傾向
コンテクスト
つなぎ
アイロニーの三角形
二次的創造
結ぶ
桃太郎
関係価値
編集人間

著者等紹介

外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年愛知県に生まれる。47年東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。51年雑誌「英語青年」編集長。ついで「英語文学世界」「月刊ことば」を創刊、編集。その間、56年東京教育大学助教授、68年お茶の水女子大学教授。89年同大学名誉教授、同じく昭和女子大学教授。99年同大学退職。62年文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チャー

13
新たなものを生み出したり創造する際の思考活動に着目し、異なる二つのものを結び付ける過程や仕組みについて著者の考えを記した本。アイデアは組み合わせといわれるが、例えばお見合いなどの活動も双方の個性を良好な方向へ上手く結び付けるという意味ではエディターといえる。書籍の編集では、個別のテーマの良さを生かしながら全体としてバランスの取れた感覚が求められる。組み合わせる順序や素材の選択によっては、まったく元の意味と異なってしまうことも。表現方法を一歩踏み込んで注視することで、発信者の隠れた意図に気づくことも。2021/09/19

かりんとー

5
(リサイクル本)2009年の本だが内容は古いと感じる。編集について。本だけではなく、この世のあらゆるものには編集がある。結婚のなかだちもそうだし、学問もそう。桃太郎もある意味編集者。あれとこれをつなぎ合わせてパッチワーク。2021/02/22

ポカホンタス

3
最初全集の方で旧版を読み、その後に本書で新たに挿入された2章を読んだ。「編集」についての総合的で包括的な考察。抽象的内容が多いが、自在に深く広く展開し、非常に納得させられる。また勇気づけられる。旧版の最初の2章を新版では削られたが、もったいないと感じた。2013/07/23

kskkz

2
一見小難しそうで途中までわかるよなわからないよな何ともいえない印象だったのですが、とある休みの日に部屋で音読してみると黙読時とは雲泥の差で文脈を掴むことが出来ました。これからも難解な文章に出会ったら一度音読してみようと思います。みすず書房なので文庫化は今後ありえないでしょう。図書館で借りましたが手元に置いておきたいので書店で買い求めようと思います。2010/04/29

ペールエール

1
要は対象事物の要素を抽象化、体系化する過程の重要さが言いたいんだろう。自分の中で対象をどう位置づけるか、或いは対象のどの要素に価値をおくか。それを脳内で整理し、枠組みを作ることをエディターという。また、そのさいに彼が重要視してるのは不要な要素の選択、排除という作業。これは、忘れるという過程に対し、別のタイトルで出版してるところからも重要性訴えているのがわかる。2012/01/26

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