「新しい女たち」の世紀末

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「新しい女たち」の世紀末

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622046769
  • NDC分類 930.26
  • Cコード C3095

出版社内容情報

シュライナーから『テス』まで。イギリス19世紀末に登場した <新しい女> たちを発掘・検証する。

内容説明

イギリス19世紀末の小説に登場した一群の「新しい女」たちは、何を意味するのか?シュライナーから『テス』まで、失われた文学的海図を発掘・検証する力作。

目次

「理想の女性」のイデオロギー
「当世娘」から「新しい女」へ
「新しい女」と二つのイズム
「新しい女」の登場
「余った女」をどうするか
「ナチュラル・ウーマン」
「新しい女」はエロトマニアか
「やってのけた女」
「新しい女」と母性
隠喩としての「性病」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロピケ

1
イギリス文学に登場するヒロインの変遷を鮮やかに解説。ヴィクトリア時代の「家庭の天使」的な肉体を感じさせないヒロイン像から、次第に「新しい女」のヒロイン達が次々に登場する。「新しい女」になりきれない、なりそこないヒロイン達の存在も過渡期ならではなのだろう。H・G・ウェルズの『またとない自転車旅行』が読みたくなったが、翻訳本は無いようだ。残念。『日蔭者ジュード』も興味が湧いた。2010/06/25

タケチョ

0
フラッパー登場前の、アメリカ文学と新しい女の関わりを知るべく、随分昔に読みさしだった本書を読了。キャノンの作品の合間を埋める様々なテキストを、ひとつひとつ読む確かさは流石。ただ、引用文献のページ数を明記しないとか、先行研究に触れはするものの、それを批判的に発展させることがない点に不満が残る。最も読みたかったのは、自転車と新しい女の関係についての章。ヴィクトリア朝期に関する知見も散りばめられ、日本における同テーマ研究の嚆矢となる本書は、後続の研究の礎となっており、新しい女の基本を押さえるには良い本だと思う。2020/07/03

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