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映画とは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 262,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622042648
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C1074

出版社内容情報

映画とは何か? われわれは、映画をいかに観ているのか? シャープな発想、スリリングで卓越した分析力でアメリカ映画を検証する。巻末の四つのフィルモグラフィも愉しめる。

本書は、第11回吉田秀和賞(水戸芸術館)を受賞。
11/24の贈呈式での模様が、朝日新聞「天声人語」にとりあげられた。映画部門での受賞は初めてで、この日は、加藤幹郎さんが「劇場の外の映画」の歴史を略述、「受賞者が自分の仕事を手際よく解説してくれる」楽しみも、との紹介がされた。(11/26)


書評情報:
池澤夏樹さん/週刊文春 3/29号

内容説明

『サイコ』の映像の罠を精緻に分析し、亡命後のフリッツ・ラングの魅力を論じ、ハリウッドの隠れた傑作群を発見する。当代きっての論客による待望の映画論。

目次

第1部 映画を見る(サイコアナリシス―映画を見る(聴く)とはどういうことか
記号の視認―亡命映画作家フリッツ・ラング
表象問題としてのホロコースト映画―映画の観客とはいかなる主体か)
第2部 映画史を書く(列車の映画あるいは映画の列車―モーション・ピクチュアの文化史;アメリカ映画のトポグラフィ―D.W.グリフィスのアメリカン・インディアン初期映画;アメリカ映画史の二重化―オスカー・ミショーと黒人劇場専用映画)

著者等紹介

加藤幹郎[カトウミキロウ]
1957年長崎市生まれ。映画批評家。’81年筑波大学比較文化学類卒業。’86年同大学院文芸言語研究科単位取得退学。’90~92年カリフォルニア大学バークリー校、UCLA、ニューヨーク大学フルブライト客員研究員。’99年ミシガン大学客員教授。現在、京都大学総合人間学部・同大学院人間環境学研究科助教授。京都大学博士。’96年より電子映画ジャーナルCineMagaziNet!編集委員。2000年より「映像学」編集委員長。著書に「映画のメロドラロ的想像力」(’88年)「愛と偶然の修辞学」(’90年)「鏡の迷路」(’93年)「夢の分け前」(’95年)「映画ジャンル論」(’96年)「映画 視線のポリティクス」(’96年)がある。編著に「朝日百科 世界の文学(44)」(2000年)、共編著に「京都シネマップ」(’94年)「時代劇映画とはなにか」(’97年)、共著に「映画監督 溝口健二」(’99年)、「近代日本文化論(3)」(2000年)「二〇世紀の定義(6)」「グノーシス集成(2)」、訳書に「ジェイムズ・ジョイスと言語革命」(’91年)「ニコラス・レイ映画講義録」、共監訳に「幻想文学大事典」(’99年)、共訳に「セクシュアリティ」(’88年)「知りすぎた女たち」(’92年)「新映画理論集成(1)」(’98年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤマニシ

1
「映画の物語展開はあくまでも物語単位の一方向的継起性のうえになっており、観客の物語受容は、映画のこの物理的制約から自由ではありえない。」(p20-21)2021/02/21

子音はC 母音はA

1
アメリカ映画史に対する眼が拓かれた。映画の内側にある表現技法を具に分析、さらにはそれがどのような力学によって創られたかを記述する。(みえてるもの)と(みえてないもの)を表裏一体のものとして繊細に捉えていく手法が冴え渡る。もっと早く出会いたかった。2014/07/17

mittsko

1
生涯9冊目の映画本 第1部の「理想的な観客」論はすっきり感をつよく与えてくれた(どこまで真っ当なのかは、映画学初学者の僕には判断つきかねるが) 第2部「映画史を書く」はどれもが知らないことばかりで、大変面白く読んだ2011/03/07

sk

0
平易で重厚。面白かった。2012/11/16

にっつぁん

0
「理想的な観客」になるために。2010/09/28

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