出版社内容情報
「獅子座の流星群」「ダントン」「ロベスピエール」という革命連作劇の完結と「民衆劇論」等。
感想・レビュー
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荒野の狼
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ロマン・ロランはフランス革命を題材とした戯曲を8作書いているが、全集10に5作、全集11に3作「ダントン」「ロベスピエール」「獅子座の流星群」の三戯曲と「民衆激論」が収録されている。収録順は執筆された順番ではなく、戯曲内容の歴史的順番による。「ダントン」は1900年に初演された戯曲で設定は1794年3-4月のパリでダントンの逮捕・裁判が題材。「ロベスピエール」は、その長さ、内容の深さ、立場の違う革命に真摯に参加した人たちのを描ききっている点で、ロランの革命劇の頂点といえる。2018/01/28