出版社内容情報
初期の短篇「飛行家」から遺書「平和のための弁論」。<人間とは何か> のテーマが浮かび上がる。
内容説明
ファシズムと戦争の脅威に息づまるような第2次大戦前夜、サン=テグジュペリはスターリン体制下のモスクワ、内乱勃発直後のバルセローナ、マドリードを訪れ、その印象を書きつづった。“人生に意味を”求めたこの行動的な作家の眼はそこで何を見ただろうか?これらのルポルタージュをはじめ、ミュンヘン協定をめぐる論説や「自由なる祖国フランス」のための団結のよびかけなど、その時代を方向づけた諸事件についての彼の発言は、半世紀のちの今日もなお新鮮な感動をつたえてやまない。本書にはそのほか、1926‐44年のサン=テグジュペリの文学生活の折にふれて書かれた論説、エッセイ等を収録する。
目次
飛行家(小説)
ルポルタージュ(モスクワ;血ぬられたスペイン;マドリード)
平和か戦争か?
操縦士と自然の力
フランス人への手紙
「X」将軍への手紙
平和のための弁論
序文集