• ポイントキャンペーン

宮本常一が撮った昭和の情景〈下巻〉昭和40年‐昭和55年(1965‐1980)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784620606408
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0072

出版社内容情報

10万カットから選び抜いた850カットで編む宮本常一の決定版写真集
オリジナルフィルムからプリントした精細な画像で蘇る昭和の風景と暮らし。日付を追った写真構成。各年の各ページにその年の旅程。巻末には撮影地一覧の地図を示す。膨大な著作から宮本常一の言葉を引用し、写真の意味と背景を克明に探るキャプション。

内容説明

全国をくまなく歩いて撮った10万枚から選び抜いた決定版写真集。

目次

昭和四〇年(1965)
昭和四一年(1966)
昭和四二年(1967)
昭和四三年(1968)
昭和四四年(1969)
昭和四五年(1970)
昭和四六年(1971)
昭和四七年(1972)
昭和四八年(1973)
昭和四九年(1974)
昭和五〇年(1975)
昭和五一年(1976)
昭和五二年(1977)
昭和五三年(1978)
昭和五四年(1979)
昭和五五年(1980)

著者等紹介

宮本常一[ミヤモトツネイチ]
明治40年(1907)、山口県周防大島に生まれる。昭和4年、天王寺師範専攻課卒。昭和14年に大阪府取石小学校の教職を辞し上京、三田渋沢敬三邸内にあったアチック・ミューゼアム(後の日本常民文化研究所)に入る。昭和40年武蔵野美術大学教授。昭和56年(1981)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジャズクラ本

12
○やっぱり物心ついた頃以降の写真に懐かしさを感じる。写真に写りこんだ馴染みのある古い車に郷愁・沖縄の人頭税。琉球王国時代から宮古、八重山地方で実施された悪名高き税制。130cmの人頭税石以上の身長になると課税されたとされる。明治12年の沖縄県設置以降も課税され、城間、中村の撤廃運動で明治36年漸く撤廃・北見市の鎖塚不動尊。明治時代に中央横断道路(別名 囚人道路)建設工事で犠牲となった網走刑務所と空知監獄の200人を超える囚人を弔う2019/08/31

そうぺい

9
再読。自家発掘本。どうしようもなくホッとする。もはや現代、「商売」の中にしか存在しない風景、人、人の営み、人と人との距離。まだどこかに存在しているのだろうか?それほど、この国は「貧困」を駆逐できた。近代までの貧困の源は、病と交通網の不便だった。それを改善できたときに別の「貧困」に悩まされることになった。それが現代であり、現状である。思えば、昭和の時代とは目的が充分にあり、善くも悪くも国家や世界と個人の欲求が同じであった。しかし、本来ならばこの二つは解離かつ妥協しかない。貧すれど鈍ならずをメモし続けた記録。2019/05/03

つちのこ

7
下巻。昭和40年代以降の写真を収録。高度成長が加速し、写真に記録された家屋や農村の風景、人々の生活も今では見られなくなっている。そんな意味では貴重である。このころの著者の相棒はハーフカメラで有名なオリンパスペンだったようだ。私の父親も愛用していた。(2010.2記)2010/03/10

マーボー王子

7
芸術作品でもない、歴史的事件の記録でもない、それでいて強く迫ってくる写真集です。宮本の撮影する目を通して、日本の人々の貧しくとも力強い生活のすべてを教えてくれます。何気ない瞬間の連続に深く心惹かれます、民俗学ってこういうものだったのか!2015/01/08

保山ひャン

2
民俗学者宮本常一の残した膨大な写真から昭和40年から55年の情景をチョイスし、解説がつけてある。昭和41年の京都賀茂川堤の写真には「こういう散策の場を残したのも京都人の感覚」とし、東京ではそういう道はほとんどアスファルトの車道になったことと比較している。昭和43年の青梅の祭の写真では自動車を走らせるため、警察が山車をひく祭りを中止させようとしていることを嘆いている。昭和49年の壱岐の家屋の写真には道路が整備されて車が通るようになって藁ぶきの屋根は瓦に変わったと書かれている。時代の流れの中で失われたもの。2018/11/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/489522
  • ご注意事項