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大本襲撃―出口すみとその時代

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620318141
  • NDC分類 178.9
  • Cコード C0036

内容説明

1000人検挙!二代教主すみと王仁三郎に国家が襲いかかる昭和史の闇を徹底検証。拷問死、自殺も相次いだ未曾有の弾圧は何故起きたのか!?昭和10年12月8日、国家の威信をかけ、特高警察は遂に大本に踏み込んだ。第二次大本事件のはじまりである。二代教主すみはこの後、6年を超す獄中生活を余儀なくされる。夫で教祖の出口王仁三郎にくらべ、一般に知られることの少なかったすみの生涯を追いながら、事件の核心に迫る大宅賞作家渾身の一作。

目次

第1章 国家の影(内務省動く;内務官僚たちの思惑 ほか)
第2章 創成から繁栄へ(すみの追想;父の病と死 ほか)
第3章 襲撃と弾圧(急襲;島根と東京 ほか)
第4章 法廷闘争(起訴の核心部分;地裁での王仁三郎の答弁 ほか)
第5章 すみの昇天と大本のその後(再生への道程;すみの昇天 ほか)
過去から未来へ―インタビュー(宗教学から見た大本;歴史を受け継ぐ者として ほか)

著者等紹介

早瀬圭一[ハヤセケイイチ]
1961年毎日新聞社入社。名古屋、大阪、東京・社会部勤務の後、特別報道部編集委員、編集局編集委員などを歴任。現在は客員編集委員。龍谷大学教授を経て東洋英和女学院大学教授。1982年『長い命のために』(新潮社)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

可兒

3
いわゆる国家神道の被害者として、仏教についで大きいと思われる宗教団体・大本が、派手に紙面を飾った第二次大本事件について、小説仕立てで描く。悪役が大日本帝国の官憲だけに、やはり大本に同情的な記述が多いように思えた2010/06/18

not six

1
出口王仁三郎についてもっと知りたい。裁判での当意即妙な受け答えや予言めいた言動も興味深いが、信者たちに池を掘らせたエピソードがすごく好きだ。読んでいて思ったのは、第一章はすごく邪魔だな、と(笑)2013/06/18

dayoon

0
昭和初期に行われた宗教弾圧事件。宗教が個人の信心を越えて世直しに向かう時、国家権力からの牽制が起こることは想像に難くない。しかも戦争前夜の日本とあればなおさらだ。この書では、大本の成り立ちと興隆、そして国家権力からの攻撃の凄まじさを描く一方で、長い拘留生活や法廷闘争における出口王仁三郎とその妻すみの生きざまも描き出す。意外にも、深刻さよりは、したたかさ、しなやかさを感じさせるその姿が印象的だ。信仰の深さがなせるわざなのかなと感じた。2018/07/28

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