感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
9
1982(昭和57)年発行、毎日新聞社の単行本。隋末から唐の安史の乱の終結まで。唐の太宗、則天武后、玄宗を中心としていてその間の時代についてはほとんど記載がない。特に隋の煬帝はちょっと記述があるのみである。則天武后の権力闘争は読んでいて気持ちが悪くなるほどであるが、上層部の闘争で庶民は平穏だったのだろう。そういう意味ではよい政治家だったのかもしれない。逆に玄宗の末期は戦乱により庶民を乱してしまった。少し考えさせられます。2022/09/02
和菓子男子
4
5巻に突入すると、唐の物語が始まった。国を興すもまた、国を滅ぼす人間の欲の深さにはため息が出るばかり。武則天が作った北門の学士の話は気に入った。学問と芸術、すなわち文化を大切にすることこそ国を守ることが出来るのではないかと思った。欲は国を興せど守れず。学は国を守れど興せず。志は国を興し国を守る。これが5巻を読んで学んだこと。2015/04/20