内容説明
夫の亡骸とともに、リリーは茫然とデインの到着を待っていた。もうすぐ彼がここに来る。私を軽蔑している彼が…。デインの弟と極秘の取り決めを交わし、偽装結婚してから、そうとは知らないデインに罵声を浴びせられつづけてきた。家名を汚す雌狐！清楚な仮面に隠れて浮気を楽しむ悪女！いわれなき汚名に耐えた結婚生活は、今、幕を閉じた。夫を亡くして、もうデインの憎悪に対処するすべもない。やがて顔をこわばらせたデインが、リリーの前に現れた。彼は知らない。私の体が無垢なことも、この胸に秘めた思いも。
著者等紹介
リード，ミシェル［リード，ミシェル］［Ｒｅｉｄ，Ｍｉｃｈｅｌｌｅ］
日本では１９９７年に『追憶の重さ』でデビュー。以来３０作近い作品を発表し、情熱的な作風で読者からの絶大な支持を集めている。英国マンチェスター在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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糸車
24
再読。藍まりとさんのコミックを先に読んでいなければもっとヒーローに対してイラついたのでは、と思う。ヒロインの印象もきっと違っていたと思うし。お話によってはコミックの影響が大きすぎて読む気が失せる作品もあったりするので困ることもあるんですが。まあとにかく、この傲慢なヒーローの中にある可愛げを発見させてくれたという理由でこの作品に限ってはコミックを先に読んだことを感謝した訳です。2016/02/08
たまきら
16
藍まりとさんの漫画で。絵がすごく綺麗でうっとり。愛は本当に様々だけれど、親友と父親のためにこういう選択をした女性は大変だろうなあ。2015/10/22
糸車
11
この世でただひとり手を出せない女性に恋をしてしまったヒーローの苦悩。大概傲慢な彼でも弟から妻を奪うことは出来ないのね。意外にモラリスト。手に入らないヒロインを財産目当てと自分に言い聞かせる・・・、”すっぱい葡萄”か！暴言を吐きながら優しくヒロインを気遣ったり、”帰って来い！”ファックスにヒーローのぶっきらぼうな愛を感じてしまった。じりじりしながらヒロインの帰りを待っていたのね。プライドの高い彼が自分から行動を起こすほどに。年上の自分には弟が天寿を全うしてからのチャンスはないと絶望していた気持ちにやられる。2014/08/11
やまと
5
お話は読みやすく面白かったです。相変わらず思い込み激しい傲慢ヒーローでした ヒロインの事をとても愛してるのが救いかなああ2015/07/29
キッチンタイマー
1
タイトルは原題なのね。本来そのタイトル通りの展開になれば、ダニエルの死から文学的に葛藤すべきかなとか。人形の家みたいに。だからファクスの文章が軽くなっちゃったり。でも今時そんなでショック受けるひといるのかと。いたんだ。結局食い足りなさの原因、それは名前負け以外の何者でもないのだねw2014/08/16
