- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
ロンドンの一流銀行に勤めるサスキア・フォードは、一人、トスカーナの別荘で優雅なバスタブに身を沈め、恋人の手ひどい裏切りによって受けた心の傷を癒していた。もう恋になんか落ちるものですか―そう思いながらバスタブから身を起こしたそのとき、バスルームのドアが開き、彼女は凍りついた。現れたのは彼女のよく知っている男―幼いころから憧れ、憎んでいた、義理の兄だった。優秀で、魅力的で、常にセクシーな美女に追いかけ回されている血のつながらないその兄は、いつもサスキアの劣等感をかき立てた。いつしかサスキアは、彼をできるだけ避けるようになっていたが、彼のほうも、サスキアとうまくやっていこうとはしなかった。その義兄がなぜここに?よりによってこんな気分の時に。サスキアは不安に震える胸をおさえて彼を見た。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
8
親の再婚によって義理の兄妹という関係になったふたり。それがもしもっと早い時期だったら違う感情を持ったかもしれないけれど、思春期だったヒロインがヒーローに抱いたものは憧れ、反感、コンプレックスとかなり複雑。まるで敵のように顔を合わせないよう過ごしていたふたりが再会し、思いがけず恋に落ちてしまう。間に入ってくれる母親がとても素敵な女性で、このふたりの関係が徐々に変わっていってもうろたえず、理解し、手助けをしてくれるのがいい。彼女自身が恋に落ちるというのがどんなものかよく分かっているからかしら?2014/08/27
りりか
1
穏やかで気持ちが寄り添っていく展開が楽しめて、悪くないのですが、ちゃんと書けているだけに、義兄というヒーローとの設定がちょっと苦手に思えました。2012/02/19