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内容説明
急死した姉マリアンの家を訪ね、ロンドンにやってきたベルは、貞淑な未亡人であるはずの姉が高級娼婦と知って、衝撃を受けた。しかもそこにフランシス・ケアリー卿と名乗る男が押しかけてきた。マリアンに熱をあげた彼の甥の代わりに、醜聞になりそうな手紙類を取り返しに来たという。妹も同じ娼婦と決めつけ、人を見下した傲慢な態度をとる彼に、ベルは憤りを覚えて、一芝居打って出た。姉の商売を引き継ぐには、一度あなたのような人を客に取りたい、ぜひ十日後来てほしい、と言ったのだ。フランシスは色めき立った。彼女が欲しくてたまらなかった。ところが約束の日、いそいそとベルを訪ねると、彼女は消えていた！フランシスは復讐を誓い、その二年後、絶好の機会が訪れた。名を変え、裕福に暮らすベルとの再会に、彼は誓いを新たにした。じわじわ報復してやると…。
著者等紹介
マーシャル，ポーラ［マーシャル，ポーラ］［Ｍａｒｓｈａｌｌ，Ｐａｕｌａ］
イギリスはレスターに生まれ、ノッティンガムで育つ。勤め先の資料図書館で同じ司書の夫と出会い、結婚。三人目の子が学校に入ったのをきっかけに英語の臨時講師として働きはじめるが、その後再び大学で歴史を学び、学士号を取得
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
4
ヒロインがついた最初の嘘から、どんどん複雑な展開になっていくのが面白かった。自分で蒔いた種ながら猛省するヒロインがかわいらしいです。ヒーローとヒロインの心情が細かく表現されているのが良いですね。良質なロマンス小説でした。2015/02/13
キッチンタイマー
0
ヒーローがとことんメロメロになっていくのを楽しんだ本だった。ヒロインの頭の回転が速くて魅力的だと思ったけど、こんな堅物をからかって災難にあうのは自業自得。文章が古典を意識したのか回りくどくて取っ付きにくかったけれども、まあそれも味かな。馬丁がヒーローの良心なのが面白かった。2013/01/14
くろうさぎ
0
ヒーローとヒロインのやり取りが激しいですね～～～。ヒーローが頑固で頭固いよ････。騙されたとはいえ、よ～～～く考えれば自分が間違ってるって分からないかなぁ･･･？ヒロイン若いみたいだし････。2011/11/03
早川珠生
0
当時の世相批判が散りばめられていて緊張感溢れる展開でハラハラした 二人はその後暫くは大変だったんじゃないかな？と想像できるけど主人公が親友と元の仲に戻れるかはわからないなーと思った2011/05/18
いきあたりばったり
0
ヒロインが機知に富み、状況を冷静にとらえて切り抜けようという力強さがあって魅力的。文章の随所に著者の社会や世相に対する非難や皮肉も盛り込まれているので、それにもウンウン、とうなずきながら読むことができる。2010/11/23
