出版社内容情報
中国に生まれた儒教は、日本を含む東アジア各地の政治文化の枠組みとして機能してきた。なかでも、宋代に誕生した朱子学と明代に誕生した陽明学は、江戸時代以降の日本に多大な影響を及ぼしている。本書はそれぞれの思想内容を概観し、その歴史的意義・現代的意義について考察。朱子学・陽明学とは何か、士大夫の時代、朱子と王陽明の生涯、中国における展開、日本における受容、性即理と心即理、格物と親民、理と人欲、礼教と風俗、理と気、思想史における唐宋変革、儒仏道三教の関連、東アジアにおける近世などの15章構成。
1.朱子学・陽明学とは何か
2.士太夫の時代
3.朱子と王陽明の生涯
4.中国における受容
5.日本における受容
6.性即理と心即理
7.格物と親民
8.天理と人欲
9.礼教と風俗
10.理と気
11.思想史における唐宋変革
12.儒仏道三教の関連
13.経学史のなかで
14.東アジアにおける近世
15.朱子学・陽明学の未来