内容説明
インド洋を漂流する焼けただれた船が発見された。水温調査をしていたNUMA(国立海中海洋機関)の双胴船だった。サルベージと真相究明にモルディブへ向かったオースチンらNUMA特別出動班は、船体の燃え滓の中に異常な物体を大量に見つける。顕微鏡を覗いてみれば、まるで微小な“機械”のようにも見えるが、これは…。出動班の面々は手がかりを求め、電子の神と称されるエンジニアにして環境保護主義者のマルケッティのもとに急ぐが、彼らはそこでさらに大きな脅威を目撃することになる。
著者等紹介
カッスラー,クライブ[カッスラー,クライブ] [Cussler,Clive]
テレビ業界から作家に転身、1973年に架空の組織NUMA(国立海中海洋機関)に所属する特殊任務官を主人公とする『海中密輸ルートを探れ』で作家デビュー。同主人公の活躍を描くダーク・ピット・シリーズのほか、幾多のシリーズを送り出し、作品は世界的ベストセラーとなっている。印税をもとに実際にNUMAを設立し、多くの沈没船や行方不明船の発見にも尽力した。2020年死去
土屋晃[ツチヤアキラ]
1959年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Richard Thornburg
22
感想:★★★★ NUMAファイルシリーズ第10弾。 カート・オースチンとジョー・ザバーラのウイットに富んだ会話は相変わらず魅力的! 帯には「一天にわかに掻き曇り」なんて書いてあるので、もっと速攻効果のある兵器なのかと思ったんですけど、実際にはかなり地味~な兵器でしたね(笑) でも、地味ゆえにリアリティはあるかも。 今まで「兵器」といえば圧倒的破壊力を有する巨大兵器が多かったのですけど、マイクロボットを「兵器」として使用するアイデアは斬新かも。 2020/11/08
ゆーぼー
11
カッスラーの遺作となってしまったこの作品だが、彼の作品らしく、冒険心に満ちたストーリーとなっている。 イエメンでのオースチンとザバーラの死闘、浮島でのトラウト夫妻の活躍など、スピード感溢れる面白さがある。 さてさて、強敵である、マイクロロボットの大群と、どう戦うのか、下巻へダイビングだ。2020/04/22
中島直人
5
読了2020/04/26
コブタ
3
今回はNUMAのオースチン、ザバーラコンビにトラウト夫妻も登場。どちらのコンビも危機に合うこと間違いなし、と思った通りの展開。こりゃ下巻を即読まなきゃ。カッスラー翁の遺作?かな、豪華な役者をありがとうございます。いざ下巻へ。2020/08/02