内容説明
なぜ「裏表のある子」に育てるのか。教育再生実行会議メンバーとしても提言。
目次
1 教育はすべて強制から始まる
2 「子どもの才覚」を養う
3 「人間の原型」を教える
4 親は子どもにとって「土」である
5 子どもに教育が必要なら、親にもそれ以前に教育が必要
6 「叱る」ことと「ほめる」ことは連動作用
7 代替のきかない個性を伸ばす
8 親離れ、子離れ
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年9月、東京生まれ。聖心女子大学卒。幼少時より、カトリック教育を受ける。1953年、作家三浦朱門氏と結婚。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
太田青磁
13
教育をテーマに著作から抜粋した作品。子をどのようにしつけ教育をするかを思い、また親から受けた計らいを改めて感じます・家庭のしつけの最大のものは言葉遣い・深く退屈させなければ自然な自己発見ができにくい・何にお金を出して何に出さないか・戦争を知らなければ平和について語れない・沈黙に耐えられない人間はろくなことがない・先生は先生であるというだけで敬うべし・まちがいを自ら認めるのが勇気の本質・生の基本は一人・流行を追うのは恥ずかしい・美点も欠点も込みですべて個性・親が子にしてやれる最大のことは子供に期待しないこと2013/09/19
Junichi Wada
8
俗に古い「考え方」と言われそうな言われ方ではあるけど、今の教育論に失われつつあるものがここにはある。2017/05/23
ハパナ
5
各出典からの抜粋をずらりと並べた、親と子の関係をテーマにしたオムニバスです。前書き以外は全て色々な本の抜粋が載っているので、目次を読んで気になるテーマをつまみ読みするのが良いかも知れません。私はそうしました。2016/06/30
relaxopenenjoy
4
昨年初めてちゃんと知った曽野氏。図書館で見つけて借りてみた。読んでみて、まず予想外だったのは、書下ろしではなく、全て過去の著書からの引用・抜粋だけ(!)で構成されていたこと。なので、エッセイもあれば小説の一部(?)もあり、イマイチわかりにくい。エッセンスをさらっと読む感じがいいと思った。考え方は少し古く感じるところもあったが、先生を尊敬せよとか、教育は自分の責任とか、なるほどとは思った。子離れとかもだいぶ先のことだがいつか来るので、ふーんという感じで読了。2022/01/09
ひめぴょん
2
「人間の分際」に引き続き、著書の中から集めている感じの本です。・子供にとって退屈という時間は実に大切である。何をしていいか分からなくなった時に、子供は初めて自分が何をしたいか考える。・子供はどうしても、深く退屈させなければ、自然な自己発見ができにくいように思う。子供と退屈については、複数回言及されていて、テレビなしでの子育てで家族の会話を大切にしたというエピソードや塾やお稽古ごと・ゲームなどで退屈な時間を持てなくなった子供の行く末を案じている。 2017/09/26