内容説明
長い歴史を持つ都市ベルリンは、1920年代に繁栄をきわめながらも、第二次大戦による徹底的な破壊と、冷戦による東西分断という、例のない苦難に見舞われた。そして、あの劇的な壁の崩壊から10年、いままたベルリンは、統一ドイツの新たな首都として生まれ変わろうとしている。だが、さまざまな人間が交錯する多元都市ベルリンには、もうひとつ、知られざる裏の顔が隠されているのだ…。本書は、ドイツ・ミステリー界注目の作家5人が競作した、野心的な犯罪小説集である。東西統一のひずみや貧富の格差、人種や移民問題など、現代ベルリンの真実を見据え、闇に渦巻く人間模様と犯罪の諸相を鋭くえぐり出す、本邦初のドイツ暗黒小説アンソロジー。
著者等紹介
ゴイケ,フランク[Goyke,Frank]
1961年、ロシュトック生まれ。ベルリン劇場で演出に携わり、作家となる。96年度マーロウ賞を受賞
ドルン,テア[Dorn,Thea]
1970年、フランクフルト生まれ。ベルリン自由大学哲学科で教鞭をとる。95年度マーロウ賞、2000年度ドイツ・ミステリー大賞を受賞
バルケ,ベアベル[Balke,B¨arbel]
1947年、ザールフェルド生まれ。編集者、ウエイトレス、新聞記者等を経て作家に。詩や脚本も執筆
ラウ,ハイナー[Lau,Heiner]
1953年、デュイスブルク生まれ。デビュー作は映画化された
ヴィレ,カール[Wille,Carl]
1961年、ベルリン生まれ。数学者。94年、ミステリー界にデビュー
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感想・レビュー
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