出版社内容情報
この世に未練を残した霊を成仏させる、あの世の会社「GSG(極楽送迎)」でバイトするえんちゃん(堤円)。亡くなった想い人への恋心に決着をつけるため、GSG社員の協力を経て極楽に向かった彼だけど…!? 笑えて泣けるホット幽霊ストーリー、完結巻は描きおろしショート一挙2本収録です! 2008年1月刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
21
「死んでしまった人の未練を片付ける話」から、「生きている人の想いや後悔を死者に届ける話」へと、ゆっくり変化していって切ない。だってそれは現実にはぜったいムリなことじゃないですか。うらやましくて腹立たしくなっちゃうぜ、チッ。おまけショートの最後のやつ、円ちゃんと阿熊さんが、進展するかなどうかなー、って話が好きです。円ちゃんはいいヤツだから、阿熊さんにはもったいないと思……い続けてるんですよねー、ワタシ(苦笑)。ほんと、このくらいの距離感でよいと思います!本編ラストのこたつシーンは、切なくてうつくしいですね。2016/04/27
月子
17
これが最後かと思いながら読んでいる途中に、旦那が何年ぶりかに出た新刊を買ってきてびっくり!終わらないんかい(笑)2016/06/09
雷華
8
最後の終わりかたに呆然…そこで終わるんですか?えっ、続きないの?と。いや、千里とのやり取りよかったし、本編の終わり方も良かったしそこからの書き下ろしで…このあと二人はどうなるんですか?どうなるのよ?えっとなってしまい…。いや、面白かったです。2019/09/20
福餅
6
文庫版最終巻。今巻は残していく側だけでなく残された側の視点にも重点が置かれ、特にえんちゃんが今まで抱えていた“想い”を中心に描かれていて全力で切ない…。ある日突然訪れ、後悔も未練も残したまま二度と触れ合う事の出来ない、生者と死者との境界線上で“完全な別れ”の手助けをしようと奔走する、悲しくも優しい、でも笑いは忘れない(笑)、この作品はやっぱり大好きです。書き下ろし短編は2編とも、続いていく“これから”を感じさせるお話で、ほろ苦くも前向きな、温かい読後感で良かったです。2013/05/26
梅みかん
5
円が彼女に恋してて、引きずってたとは。そして、最後の終り方が好き。2018/02/24