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すきまのおともだちたち

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  • サイズ B6判/ページ数 145p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784592750109
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「過去の思い出って淋しいのね」旅先で出会った勇ましい女の子と私との、いっぷう変わった友情の物語。

著者等紹介

江国香織[エクニカオリ]
1964年東京都に生まれる。作家。1989年「409ラドクリフ」で第1回フェミナ賞を受賞。『こうばしい日々』で1991年産経児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞を受賞。1991年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞を受賞

こみねゆら[コミネユラ]
1956年熊本県に生まれる。イラストレーター。1985年フランス政府給費留学生として渡仏後、8年半滞在。2005年『さくら子のたんじょう日』(宮川ひろ/文)で日本絵本賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

191
不思議な事さえも全ては過去になってしまうけど、近づいたり離れたりしながら、淋しいけど思い出に変わる。友情の結び目は解けやすかったりするし、雨に濡れれば固く結ばれたりもする。皿を落とせば容易く割れてしまうから大切にするし、でも自然と砕けてしまうときもある。慎重に進みすぎては楽しさも減ってしまう。小さな女の子はまだ一人旅ができないから想像は大きく膨らむ。何もないと思っていた隙間に喜びがあったり、欲しかったものをすぐに手に入れない時ほど幸せを感じたりして。一つでも多く笑っていられたらいい。ありのままっていいね。2018/12/31

こきよ

70
どこか幻想的な…江國さんとこみねさんの、慈愛に満ちた文と絵で気持ちよく読了。不思議の国のアリスほど荒唐無稽ではなく、夢と現実の、まさに〝すきま〟の物語でした。2014/07/20

ぶんこ

67
出張先で迷子になったら・・・すきまの世界に迷いこんでいました。 そこは「なにもかもがあるべき場所に、あるべき姿でちゃんとある」世界。 この言葉に尽きる世界でした。 名詞だけの世界。 それ以外はあり得ない世界。 他の事は考えられない、生まれたての蛇だって知ってる世界。 固有名詞も無いので、9歳の女の子は女の子。 車を運転するお皿はお皿。 当たり前すぎて考える事も想像する事も無い世界だから、読んでいる人は寂しくなるのでしょうか? 女の子にお皿がいてくれて良かったと、旅から帰った場面でつくづく思いました。2015/11/03

mizuki

55
江國さんのエッセイを読みながら、こちらを読了。読書が大好きで、旅が大好きな江國香織さんらしさ100%の物語でした 。旅先でハガキを書く姿や、町を散歩する姿に江國さんが重ねて見え、笑みがこぼれてしまいました♡ 読み終えてみると、不思議の国のアリスのようなお話だったかなと思うのですが、やっぱり江國香織さんの物語なのです♩少女の愛らしさが、こみねゆらさんの描く絵にぴったりとはまっていて、とても素敵な作品でしたପ(⑅ˊᵕˋ⑅)ଓ2018/05/06

あつひめ

55
心の隙間が生まれる時ってどんな時だと思う???この物語のヒントはそのあたりにありそうな気がする。自分の心が見えなくなりそうな時とか不安な時とか・・・たぶん私たちも隙間のお友達にお世話になっているのかもしれない。ほんのちょっと生き方のヒントを貰いながら。心がひしゃげている時、ギラギラ熱を放ってどうしようもない時に手にとると心が鎮まる様な気がする作品。大人の絵本って感じで見える所にポンと置いておきたくなった。2011/01/24

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