出版社内容情報
角野 栄子[カドノエイコ]
内容説明
「きみって無添加手づくり石けんみたい」と恋人にふられてしまったネネコさんは、亡くなった母親がのこした下町の動物写真館で働く二十九歳。自分のキリンを撮ってほしいという子ども、おそろいの髪型で記念撮影するおばあちゃんと孫と犬、広告用に“ときめく写真”を依頼する会社など、訪れる様々なお客さんと、ネネコさんの物語。著者の生まれた下町の思い出を綴った書き下ろしエッセイ「私の深川」収録。
著者等紹介
角野栄子[カドノエイコ]
1935年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
64
「魔女の宅急便」以外の角野さんの作品を読んだことがなかったので手に取ってみた。独特のことばのリズムとあたたかさは健在で、うれしくなった。イラストもほっこりなごむかわいさ。2017/05/19
hnzwd
43
動物専門の写真館を営むナナコさんの日常を描く短編集。撮った写真のシーンがイラストとして描かれるのですが、それが作品の雰囲気とあっていて可愛い。トラの話とキリンの話が良い感じでした。2017/07/19
はな
31
ふわふわと綿あめのような印象のお話。動物写真館と言うちょっと変わった写真館を営んでいるネネコさん。ほわっとした感じの人で、人からも動物からも好かれそう。色々な動物写真を撮りながら人との繋がりとか、動物たちとの交流に微笑ましいなと思いました。ネネコさんの年齢不詳な感じがまた物語に柔らかさを感じました。2020/04/13
はる
22
一話一話が凄く短くて沢山の絵本を一冊の本にまとめたような感覚になりました。挿し絵 も凄く可愛くて本当に絵本のよう。どのストーリーにも動物が出てきてちょっとホロッとさせられました。後半のビルに映る夕日にカラスが飛ぶ写真を撮った時は実物がみてみたいって思いました。さぞかし綺麗なんだろうな~。2017/07/25
Mie Tange
15
挿し絵もあり、字も大きめ… 小学生向けってカンジでした。 14話の短編集で、いい話が多いけど… オチとか期待しちゃいけないタイプのヤツ(笑)2021/10/11