出版社内容情報
和田 裕美[ワダヒロミ]
内容説明
「どうぞ、グレてください。あんたがそうしたいんやったらママはそれでもええねん。そやけどな、誰が損すんの?」田舎のスナックで働くママは、いつも仕事と恋に忙しい。ときに、子どもを置いて男と出奔。そんな母に翻弄され、やさぐれながらも「わたし」は人生でもっとも大切なことを学んでいく―。美しく破天荒な実の母をモチーフに描く、200万部超えのビジネス書作家・和田裕美、初の小説!
著者等紹介
和田裕美[ワダヒロミ]
作家・営業コンサルタント。京都府出身。23歳のとき外資系教育会社でフルコミッション営業の仕事に就く。軽費はすべて自腹で契約がとれなければ給料もなし。が、試行錯誤の末に開眼。お客様の98%から契約をいただき、世界142か国中第2位の成績を収めるまでになる。その体験を元にした『世界No.2営業ウーマンの「売れる営業」に変わる本』で2003年にデビュー。それまでにない営業手法が大きな反響を呼び、20万部のベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やも
79
前半で受けた印象が読み終えてからガラッと変わった。家族や人付き合いの色んな形。大人になってから気づく、あの時の大人の気持ち。ネグレストとも思える描写に最初戸惑ったけど、ママも一生懸命だったんだ。その代わりにママはいつも人生の杖になるような言葉をくれていた。いつもどんな時も全肯定してくれて、生きるアイテム【自信】をくれた。大人になってもね。好きな人が、誰よりも自分を大切にしていいって、欠点も含めてそう言ってくれる。幸せなことだよね。泣き笑いの真っ直ぐさを持つ登場人物達が愛おしい。★4.52022/11/26
りんご
45
娘から見たママの人生。自由奔放で恋愛し放題で失敗も多い。その辺言及しちゃうとちょっと文句言いたくなっちゃうからお口チャック。じゃんじゃん時が経つ。娘の私は小学生→思春期→大学生→社会人になる。もちろん家族みんな時が経つ。【「わたしはすばらしい」と思わせてくれるかどうかや】これは非常に大切なことですよ。こう思えるように子を育てたいし、周りもそうあってほしいし、もちろん自分もそう思っていたい。2023/10/04
どぶねずみ
41
ここに出てくるママは、恋愛体質で母親としてはどうしようもない人間だ。どこか私の母に似ているところがあるのに、でも陽気で憎めないところが娘たちに慕われている。そんな性格は辛いことも乗りきれそうな勢いがある。娘目線で書かれているから、ママの辛かったことにはほとんど触れていないが、ママはママで過去の苦労から辛いときの乗りきり方を覚えていったに違いない。何だか子ども時代の貧乏生活をまた思い出したな。でも、ママは自分の納得した人生を送れたと思う。泣けるお話だった。2019/08/08
テクパパザンビア
37
面白かった、面白かった。うれしい言葉は二回続けていうのがええの…に納得。本の帯の板尾のコメントに騙されて良かった。こんな男前のママのおるスナックで楽しくアホみたいに飲んでみたいなァ〜!。2017/03/19
prelude
31
★★★★☆ビジネス書作家さんの自伝的お話。すごく自由奔放なママ。かけっこでビリだったときとか男に騙されたときとか、折々に娘にかける言葉がステキ。プラス思考を心がけよう♪2017/04/09