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定職をもたない息子への手紙

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591143094
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

競馬記者の父から「わがままな息子」へ、25年にわたって綴られたユーモラスな手紙。家族のドラマが胸に迫る、英国の話題書!

内容説明

英国競馬の記者である父から息子へ、25年間にわたって綴られたユーモラスな手紙―歳月が織りなす父子のドラマが仄々と胸に迫る。英国発、世にも奇妙なベストセラー!歳月を経て息子が編む、亡き父へのオマージュ。

目次

一九六七年‐一九七〇年「このおびただしい電話代の請求書を同封する」
一九七一年‐一九七五年「小切手をすべて煙草に換えたりしないように!」
一九七六年‐一九七九年「面倒なことに首を突っ込んでいないことを祈る」
一九八〇年‐一九八三年「今、お前は何をして働いているのだろう?」
一九八四年‐一九九一年「ともあれ、生きているようで何よりだ」

著者等紹介

モーティマー,ロジャー[モーティマー,ロジャー] [Mortimer,Roger]
1909年生まれ。英国競馬の解説者。サンデー・タイムズ紙での競馬解説やBBCのコメンテーター、トート(競馬ギャンブル会社)のPR担当などを務めた

モーティマー,チャーリー[モーティマー,チャーリー] [Mortimer,Charlie]
1952年生まれ。ケント州ブロードステアーズにてウェルズリー・ハウス・スクール(大学進学を目指すための予備学校)を卒業後、イートン校などに通う。その後、様々な職業を遍歴。自動車修理工、ナイトクラブ・オーナー、ペンキとセメントのセールスマン、農業労働者、建設労働者、塗装工および装飾工、不動産業者、不動産開発業者、石油採屈現場作業員、ポップス・グループのマネージャー、中古自動車・道路清掃車のセールスマン、アフリカにて整備士、バックギャモン盤メーカー勤務、スクラップ業者、一級重量物運搬車運転手、アンティーク・ディーラー、ボクサーショーツ製造業、法科大学院生、ファイナンシャル・アドバイザーおよび法律顧問(ただし非公式)など。1994年から2001年にかけてジョン・ホブズ取締役(古物商)、1996年から2005年にかけてサイモン・フィンチ・レア・ブックス取締役

田内志文[タウチシモン]
1974年生まれ。埼玉県出身。翻訳家、小説の執筆と朗読なども行っている。英国のビリヤード競技、スヌーカーの選手としても活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

56
【英国のベストセラー】不甲斐ない息子をユーモアと慈愛に満ちた書簡で励まし、見守る父の眼差しが温かい。どれだけ息子に伝わっていたのか疑問であるが(返信は載っていない。簡単な補足のみ)、生涯に渡って父の悩みが一貫していたのが書簡を読めば分かる。退学、薬、借金、繰り返される転職。ことあるごとに父はお金を工面し、足しにして欲しいと送る。自立出来ない息子であるけれど、決して頭ごなしに貶さない。長所を褒め息子の可能性を信じる姿勢が添えられている。父のレトリックは、息子へのプレッシャーを和らげるクッションだったろう。2015/03/24

kei

33
出来の悪い息子に父親(競馬解説者)が送り続けた手紙が載っています。ほぼ手紙だけ。でもこれがとっても面白い!! ベストセラーになったのも頷けます。(amazon.ukではレビューが553ついています)「これがイギリス人というものなのか…」と思わずにいられないフレーズのオンパレード。家族の近況も書いているものの、頻繁に誰それ(近所の人?)が亡くなったということや、誰それの家の食事はまずかった(!)ことなども書かれている。2019/03/21

さすらいのアリクイ

25
著者のお父さんが、著者がまだ若者だった頃から長い間送り続けた手紙をまとめた本。お父さんの手紙、著者が10代20代の頃は息子が入った学校や軍隊、会社や仕事をすぐ辞めてしまうことをかなり心配し、手紙の中で人生に必要な知識を色々教えておかなくては、という感じがしますが、月日が経つと、お父さんの手紙も、手紙の文の後に付いている著者による当時の状況等の解説文も、お互いの気持ちや性格をよく理解した上で、阿吽の呼吸でやりとりして書いているような。前半は刺激的、後半はしみじみする…のは僕も年齢を重ねてきたからでしょうか。2015/08/02

tom

23
この本は、なかなかの優れもの。手紙小説は、私にとっては退屈本。最後まで読んだことがない。でも、この本は違う。トイレに置いて、少しずつ読み進める(笑)。そして、手紙を書いた父親に思いをはせ、コメントを書く息子に、おお、いい奴だと思ってしまう。父親は、アル中の妻を含めた、自分の人生を不満タラタラと述べながら笑い飛ばす。息子は、転々と職を変わり、合間に薬物やらなにやら病気を抱えながら、それなりに暮らしているらしい。父も息子も、厳しい生活をしているのに、底に流れているのはユーモアの感覚。ちょっと凄い人たちだった。2015/10/20

barabara

18
いや〜、地味本だとばかり思っていたらとんでもなくガツンとやられた。世界のどこを行っても子を思い憂う親の気持ちってぶれないんだな。基本常識的な親に限るけど。著者は父を中産階級の申し子的な書き方をしてるが、はっきり言って全体的に見たら上流の下くらいだろう。自分と違って、いつまでもやめない自分探しをする息子を、イートン校にいる頃は憂い悲しみ言い聞かせを手紙で延々と綴る父。しかし著者は30超えてもフラフラと世界中を彷徨う。自身も歳をとり、→続2015/03/05

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