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おたがいさま

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591125205
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

助け合い、支え合う心で、いまの日本を変えていこう。地域のなかで、人と町のあり方を考える提言エッセイ。

目次

1 ゆるやかに暮らしたい(捨てられないのが人情;「もったいない」の精神;隣人の痛みに寄り添う ほか)
2 住みよい町のつくり方(山間のオアシス―熊本県小国町;「何もない」町の魅力;住む町を自慢しよう! ほか)
3 老いも若きも子どもたちも(おたがいさまの子育て;子育てには助けが必要;どんなふうに育てると幸せ? ほか)

著者等紹介

森まゆみ[モリマユミ]
1954年、東京都文京区生まれ。1984年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、2009年の終刊まで編集人を務める。1998年に『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、2003年に『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞を受賞。歴史的建造物の保存活動にも取り組み、1999年に建築学会賞を受賞。文化庁文化審議会委員として文化財保存にもつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じゅき

24
おたがいさまっていい言葉。子供のころはそういう環境がかろうじてあったような記憶。でも今はなかなか簡単そうで難しいと気づく一冊。おたがいさまが当たり前にあった時代のように今があるなら相手を思いやったりもう少しやさしくあたたかい世の中であったかもしれないなぁ。。。2012/12/10

下町ロコモーティブ

11
*「おたがいさま」と「もったいない」は、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を1984年に創刊した著者が東京下町で育った1960年代の暮らしの根っこだった。バブルで地上げが起こり、路地や銭湯、長屋が消え、携帯電話とゲームボーイが出現し、「おたがいさま」の感覚がなくなった。コンビニが増え、そこで、おにぎりやサラダを買って食べる孤食が増え、「無縁社会」が始った。心が洗われる良書であった。2016/06/16

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

8
【心の琴線に触れた言葉】しかしよく見ていると口ほど体は動かない。人に何かしてもらうのは当然だが、面倒臭いことは嫌がり、人の感情は読めず、人のために何かする気はないと見た。(中略)私に言わせりゃ、ただの恩知らず。何か捨てるものを間違えているのではないか。彼がどんどん”削除”しているのは「自分の役に立たない人の縁」。しかし社会とはさまざまな人間のアンサンブルであって(中略)その中に自分は生かされてどうにかやっているということがわからないと、そもそも社会は成り立たない。2013/11/20

千頼

6
谷根千は数えるほどしか行ったことがないが、文豪と呼ばれる人の文章を読むたびに憧れている場所。そして、地方の田舎で育った私にとって当たり前な人情は都会にはないと思っていたけど、この本にはあった。少なくとも森さんの周りや記憶の中にはしっかりある。私が育った田舎のようなつながりを保ちつつ、銭湯や帰り道の屋台など田舎には歩いていける範囲にはないものがある場所で、また新たなつながりを大切にしていけたらいいのになぁと思う。いまは極端な場所が多い気がする。[図書館本]2019/06/09

あいくん

5
☆☆☆「おたがいさま」は、森まゆみさんの両親がよく使っていた言葉だそうです。森まゆみさんは1954年に東京都文京区の長屋で生まれました。 隣の家に上がり込んで宿題したそうです。隣の家のお兄ちゃんはうちでご飯を食べていました。カレーライスを7杯お代わりして食べたりお風呂に入りにきたそうです。当時は珍しかったテレビも一緒に見ていたそうです。肩を寄せあって暮らしていた日々を懐かしんでいます。2015/01/02

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