内容説明
もう子どもではない。わたしは、でも、おとなでもない。光の箱にすべてをつみこんで、たくさんのやさしさやぬくもりを心にいだいて―今日、わたしは駆けている。
著者等紹介
名木田恵子[ナギタケイコ]
東京都に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yourin♪
11
本当はとても大切で大好きな人なのに、ひどい言葉をぶつけて傷つけてしまった時の後悔と胸の痛みに胸を締め付けられました。 どんな人でも、他の人とはどこかが違うの。どういう風に違っても、認め合って受け入れて、みんな幸せになってほしい。 もちろん私も幸せになりたい。切実に思います。 読み終わってみれば心がほんわか温かくなります^^ とても素敵な物語でした。2010/11/25
アイボリー
6
「マリアンナエリ。それが、わたしの名前」2行読んだだけで本から目が離せないほど引き込まれました。葛藤する少年少女たちを美しく切なく描いています。さすが名木田さんですね。悩みの種は人それぞれでも、みんな何かを抱えて生きている。だったら私もくよくよしているばかりじゃダメじゃん。そう思える温かい物語でした。2013/07/06
爽
4
とても優しい話だった。心の底から相手のことを思って話ができるって、なんて幸せなことなんだろう。愛してくれる人がいるっていうことは涙が出るほど嬉しくて、言葉にできないほど幸せなこと。2010/08/02
豆
4
図書館の中学生コーナーの推薦本。子どもでもない、おとなでもない、そんな難しい時期に、優しさに触れたら、多分、素直になれるかもしれない。そんな心のこもったお話でした。2009/12/12
Ryosuke.*
3
"もう子どもではない。けれど、おとなとはいえない"光の箱「トラム」をはじめ、物語にはたくさんのカタカナが出てきます。それが不思議と想像をかき立てられ、物語の世界の中を冒険しているような感覚になります。おとなになる瞬間っていうのはいつでしょう。自分の足で歩こうと決意したとき?私以外に、世界を彩る大事な人と出会えたとき?わからないことってまだまだたくさんある。でも自分だけのトラムだけは見失わないようにしたい。2013/11/27