内容説明
理穂、美咲、如月の三人は、同じ高校に通う幼なじみ。失恋、体が弱いこと、優秀すぎる兄弟との葛藤…それぞれにさまざまな思いを抱えながら、それでも元気に日々を過ごしていく。青春の切ない輝きを描いて人気沸騰の著者の、女子高生グラフィティ・シリーズ第一弾。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年、岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。『バッテリー』シリーズで第54回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみねこ
64
偏差値の低い、いわゆる底辺校と呼ばれる高校に通う子たちの日常を描く。彼女たちは勉強は苦手でも、自分のこと周りのことをしっかり見ている。私自身はクソ真面目で勉強が得意と言う人たちが通う学校だったけど、娘たちが通った学校はちょっとこういう雰囲気もあったなぁ。若い人たちが読んだら、共感するのでは?2015/09/08
ゆーこりん
19
あさのさんは実に文章表現が上手い!短い一文でテンポよく言いたいことをポンポン書き込む。特別大きな事件が起こるわけではなくごく普通の日常が展開するのだが、かえってそこがいい。リズムに乗せられドンドン入り込む。あさのさんは息子さん2人と娘さん1人がいるお母さんだそうだ。お子さん達をよく見ているからかな、高校生のことがよくわかっていてリアリティーがある。登場人物は私より遥かに幼い高校生だかみな個性的で自分を持っていてとても魅力的で読後感も心地よい。いい作家さんだな。この心地よい本、お勧めします!2015/07/25
ひーちゃん
16
リアリティあるね。現役高校生の会話って、こんなんだよ。うん。たいていは他愛のない大人が眉をひそめるような会話ばっかで。でもそのなかではっとするような深い言葉があったりなかったり。周りにいたら疲れるだろうけど、美咲ちゃん好きだな。ブレないね、まっすぐにひねくれてる。どうってことないことがおかしくて、なんでもできる気がする、そんな年頃の話。2014/10/02
☆りはこ☆
9
主人公の勉強へのだらしなさが少し……………。言わば底辺校だとはいえ、もう少し勉強に打ち込めばいいのに。2016/06/17
刹那
9
もろいようで、強い☆そして、強いようで、もろい…★2012/04/06