翻訳のココロ

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591077559
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

翻訳とかけて、なんと解く? 合気道にパスタ、そして棒高跳び…。 気鋭の翻訳家による、楽しい翻訳談義。柴田元幸氏との対談収録。

内容説明

ホンヤクとかけて、なんと解く?『嵐が丘』新訳の裏話も満載のエッセイ。

目次

1 ホンヤク棒高跳び(ホンヤク棒高跳び;女訳者は性根がわるいか;棒高跳びとパスタの関係;訳者とマラソンランナー(孤独編;駆け引き編)
ホンヤク二人羽織(漁師が網を打つ;ホンヤクの踊り方;翻訳者はドン・キホーテ?) ほか)
2 翻訳対談 柴田元幸氏と(すべての翻訳は暫定案である;嵐が丘;五十年の差;ことばの筋力;ことばのグレイゾーン ほか)

著者等紹介

鴻巣友季子[コウノスユキコ]
1963年、東京生まれ。英米文学翻訳家。エッセイスト。下積み時代には、コピーライテイング、外国アンティーク家具のオークショナー、大手ゼネコンの都市開発研究室付き翻訳者などを兼業するかたわら、カルチャー誌などでインタビュー記事を担当、200人近くの作家、クリエイター、文化人、海外からの駐在企業人や外交官らにインタビューをする。異業種の興味深い人々に数多く遭遇するなかで、「ホンヤクとはなにか?」を考えていくうちに、さまざまな職業に翻訳業との接点を見いだす
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ふじ

16
翻訳者の翻訳談義や嵐ヶ丘翻訳取材記を含むエッセイ。クロワッサンで知った方。他の著書は言い回しが難しく、唯一読めそうなのがこの本だったので。文中のwine1つ訳すのに文脈、発言者の性格、本文と当時の日本両者の時代背景等様々考慮されていることに脱帽。原文を棒高跳びよろしく余分な情報を加えず絶妙なラインで訳すのが翻訳では、という。なりたい職業がある中高生は、資格や進学先を調べるのも大事だけれど、同じくらい、その職の先人のエッセイに触れたらいい、と一時期翻訳者を志した自分は思うのでした。気づきが多く興味深かった。2020/01/29

viola

10
鴻巣さんがこんな翻訳エッセイを書いていたとは。鴻巣さんだもの、文章は巧いに決まってるし面白くないはずはない!と思って読みました。ええ、想像通りの面白さ。すぐに読み終えてしまうけど、ところどころ凄く良いこと言ってるのがニクイです(笑)あの新潮文庫の『嵐が丘』の翻訳をした方で、この本では半分近く『嵐が丘』トークなのでこの訳が好きな方は必読です。翻訳者の文学解釈能力って、本当に凄いものがありますね・・・ちょっとくらい分けてほしくなります。(切実に。)翻訳って、いいな!2011/09/03

Maumim

1
「嵐が丘」の翻訳の逸話。 柴田元幸との対談。 このあたりが読みどころ。 翻訳家になりたいな、と思った時期もあったんだけどな(たぶん向いてる)。2016/01/31

メイロング

1
確かに体育会系かもしれない。アクションの比重が大きいというか、じっとしてないというか、例えが動きで示されるのは、鴻巣さんの特徴なんだろうね。あたりまえだけど、最新のエッセイのほうがずっと面白いので、やや読む順番をまちがえたかなー、とも。2013/02/20

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