出版社内容情報
シロクマ親子は凍った海の上で、アザラシをおいかけて何千キロも旅をします。お母さんの愛情がいっぱいつまった美しい写真絵本。
内容説明
ほっきょくのきびしいさむさのなかで、かたときもはなれることのないシロクマのおやこ。しかし、子グマはいつかおかあさんからはなれてひとりでいきていかなければなりません。だから、それまではおかあさんにいっぱいいっぱいあまえているのです。4歳から楽しく読める写真絵本。
著者等紹介
前川貴行[マエカワタカユキ]
1969年、東京都うまれ。私立和光高校卒業。コンピューター・メカニックを経て、1997年、動物写真家・田中光常氏の助手となる。2000年よりフリーのフォトグラファーとして活動開始。野生動物たちの世界をテーマに撮影に取り組む
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
69
カナダのハドソン湾に住むシロクマの親子を追った写真絵本。二人のやんちゃな子どもを育てる母親のまなざしがとても優しい。危険が迫れば逃げ方を教え、子グマ達が腹をすかせればおっぱいをあげ、ケンカをはじめれば仲裁し、スヤスヤ寝れば包み込むように一緒に眠る。そして、なんと、海の氷がとけている夏から秋までは、エサのアザラシが捕まえられないので、半年間何も食べずにこのハードワークをこなす。海に氷が張ったら張ったで、アザラシを求めて何1000kmもの距離を旅しなければならない。シロクマ母さんすごすぎですわ。2016/05/08
かおりんご
34
読み聞かせ(125)シロクマさんたちが、この本を読む前に読んだアザラシを食べると知り、子供たちは複雑そうでしたが、そこは生きていくためにしかたがないと話しました。動物シリーズは、面白いですね。シロクマたちの無邪気な姿に、ワクワクしていました。早く本物に会いたいね。2016/09/05
十六夜(いざよい)
16
カナダのハドソン湾に住むシロクマの親子に密着した写真絵本。可愛い。子供はもちろん、雪の上でコロコロするお母さん…可愛いよ。子供を抱くお母さんの優しげな顔がとても美しくて、素敵な写真ばかりだった。2019/06/17
ろくべえ
14
〈再読〉先日の高齢者講座で紹介し、今日の1年生図書でも読み聞かせ。とにかく、シロクマおかあさんの表情がたまらなく優しく、甘える子供達が可愛過ぎて、何度読んでも癒されます。それでいて、大自然の厳しさもしっかりと伝えてくれる。最後のページの解説から、オスはメスよりも大きく2〜3m、体重は800kgというものもいることを伝えると驚きの声があがる。この「親と子の写真絵本」シリーズはどれも好き。2018/02/09
二条ママ
13
4歳8ヶ月。図書館本。娘が読み聞かせをしてくれた本。写真は本当に可愛くて、文章も詠みやすい。そして、本当に感動しちゃう絵本。こぐまちゃんたちが自分で生きていけるようになるまで、お母さんが見守ってあげる。お母さん自分が半年間何も食べてないにもかかわらず、いつでも子供たちにおっぱいをあげている。これを娘が淡々と読んでくれるのを聞いて、本当に泣ける。2015/11/29