出版社内容情報
優等生のはるひは担任にひいきされクラスメイトの反感を買う。教師への不信・いじめ・・・壊れていく教室を通し子供達の心を考える。
内容説明
クラスがこわれていくとき、あなたなら、どうしますか…涙、笑い、挫折、希望…ひとつひとつの教室に、たいせつなものがつまっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はゆ
5
自分の気持ちを素直に表現でき大人たちからもかわいがられるはるひ。それとは正反対の美月。美月がはるひを、羨ましいをとおりこしてねたましく思ってしまう気持ちもわかる。私も美月に近いから。あとがきの「自分のものさしを獲得すること。そのものさしで、自分自身を、周囲をはかること。それこそが、本当の意味で、大人なること」に納得できる。2015/12/10
読み人知らず
4
おもたくるしいはなしでした2016/08/21
あい
4
最初に読んだのは小学生の時。その時はなんて嫌な先生だろうって主人公と同じ気持ちで読んでいたけれど、大人になって読み返すと不思議とあんまりそう思わない。先生も人間という言葉で片付けてはいけない問題だけど、もし自分が教師の立場だったらと考えると、もしかしたらこの先生みたいになってしまうのではないかと思う。大人の悪気のなさこそが子どもを傷つける、でもそれでも子どもは大人に認めてもらいたいんだなと深く考えさせられる深いお話。2012/11/04
めくる
4
読んでたとき6年生だったー。リアルにこんな感じだったー。担任こんな感じだったー。この話好きー2011/07/29
しのさん
3
だいぶ前に読書感想文コンクールの課題図書になった本。その時に読んだはずですが、内容を忘れていました。 今回改めて読み返しましたが、いじめという卑劣な行為に怒りを感じるとともに、そこの介在する大人の役割についても考えさせられました。 小学校の高学年にもなると、1人前に扱ってほしくなるものです。でも実際の中身はまだまだ。そんな子供たちにどう接して対処していくか、大人の責任も大きいのだと思います。2012/02/16