出版社内容情報
風土論・宗教論・国家論までも包含した形で呈示する、芸術国家・日本の新しいすがた。
日本に伝わる美術・音楽・文学の傑作を紹介しつつ、独自の視点で日本像そのものを再構築する、壮大な文明論。
第一章 能に降臨する日本の神々
第二章 中国へのロマンチシズム
第三章 キリシタンと日本
第四章 巨大で美しい城郭建築の文化
第五章 日本の「近代」文化は江戸で花開いた
第六章 浮世絵はなぜ「近代」絵画の先駆なのか
第七章 「近代」日本人は西欧とどう対決したか
第八章 日本の伝統を主張する美術と映画
第九章 西洋知識人は日本をどう理解したか
第十章 現代日本のアイデンティティー
田中英道[タナカ ヒデミチ]
1942年生まれ。美術史家。東北大学名誉教授。
主な著書に『歴史のかたち 日本の美―論争・日本文化史』(徳間書店、2001年)、『日本美術 傑作の見方・感じ方』(PHP新書、2004年)、『日本と西洋の対話 一文化史家のたたかい』(講談社出版サービスセンター、2010年)、『日本の文化 本当は何がすごいのか』(育鵬社、2013年)などがある。
内容説明
浮世絵は芸術の民衆文化の象徴であり、芸術国家・日本の名を世界的にした。神々を表現した中世の能、中国や西洋文化の吸収、そして西欧に立ち向かった近代日本―日本文化が大きく花開いた中世・近世から、日本人としてのアイデンティティを問われる現代まで幅広い時代を大観する。日本の美術・芸術・文学を歴史と画像で実証する壮大な文明論。
目次
1 能に降臨する日本の神々
2 中国へのロマンチシズム
3 キリシタンと日本
4 巨大で美しい城郭建築の文化
5 日本の「近代」文化は江戸で花開いた
6 浮世絵はなぜ「近代」絵画の先駆なのか―巨匠・歌麿、北斎とジャポニスム
7 「近代」日本人は西欧とどう対決したか
8 日本の伝統を主張する美術と映画
9 西洋知識人は日本をどう理解したか
10 現代日本のアイデンティティー
著者等紹介
田中英道[タナカヒデミチ]
1942年生まれ。歴史家、美術史家。東北大学名誉教授、ローマ大学、ボローニャ大学客員教授、元国際美術史学会副会長、日本国史学会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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