内容説明
老中水野忠邦による奢侈禁制、風俗取締りで庶民は生活苦に追われ江戸の街は瀕死状態。そんな中、武家屋敷や商家が強盗に襲われ、貧しい長屋の者に小判が配られた―変化小僧あらわる。ひそかに喜んだ長屋の者たちだったが、密告者が現れ、長屋は町奉行所から“猫ばば”を厳しく追及される羽目に陥った。般若同心・柚木源九郎は変化小僧の仕事ぶりに疑念を抱き、「偽者の仕業」と顔をしかめた。偽者の狙いは何か…。大好評シリーズ第七弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京都生まれ。83年「原島弁護士の処置」でオール読物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞を、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説、時代小説などで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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