内容説明
沖縄と小笠原に向けアメリカが放ったトマホークは、すべて日本の艦対空・地対空ミサイルに迎撃された。ミサイルを発射した原潜群もP3C改編隊によって沈められた。“時代遅れの戦力では日本に勝てない”―アメリカにはまだ時間が必要だった。一方日本も、アメリカに宣戦布告するにはやはり準備不足だった…。かくて、日米首脳会談が再開されたが、日米両国は、互いの思惑を秘めながら時間稼ぎに終始する。人民中国解体後、混乱状態にある中国は、内戦を抗日戦争に転化するため、自国への国連軍派遣の要請を行った。国連を舞台に、再び日米が対立する。国連軍派遣に反対する日本を、アメリカの大国主義に反発する各国が支持する…。