内容説明
破壊と闘争の銀河大戦を経て、銀河系の神的秩序の確立に成功したテルヒ。この銀河系のピラミッド型支配を完了した新銀河神が、最後に着手したのは、銀河系内の異端思想の源泉とみなされたテルミナルスの処理だった。テルミナルスは完全に破壊され、居住者は辺境の惑星エラの追放された。最初の千年紀を過ぎ、エラはロケットを打ち上げ宇宙に乗り出した…。銀河神のタブーにふれたこの行動により、エラは再び悲劇に見舞われ、住民は銀河の神々によってきびしく「選別」された。そして、生き残った数少ない人々を待ち受けていた三つの選択肢。エラ市の伝説的女性市長のはるかな子孫の一人イモナヤが選んだのは、未知・未開の天体“地美”への移住だった…。地球に降臨した神々の子孫が築きあげた古代文明の盛減を描く一大叙事詩。
