感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
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戦前に一世風靡した『のらくろ』が前史。娯楽に飢えていた戦後、続々創刊された児童雑誌に漫画は主役でなかった。が「描き版」と呼ばれる職人が版を作る漫画本が出現、昭和22年手塚治虫『新寳島』は40万部超の大ヒット、映画を思わせるスピード感あふれるコマ運びは一線を画した。占領軍に禁じられた時代劇、格闘技、復讐テーマ(ミステリーは危険)は解禁後、それぞれブームとなるが、とりあえず手塚を習って科学物は「夢と希望」に好適…。東京の大手出版社の「健全」は思い上がっていたが、文化的に戦前で全然面白くない。子供は知っている…2017/03/09