内容説明
お市の方を母とする三人の娘、茶々(淀殿)・お初・お江は、いずれも数奇な運命を辿った。小谷城の落城で父を失い、北の庄城落城のときに母と死別する。茶々は豊臣秀吉の側室となり、お初は母方の従兄の京極家に嫁ぐ。お江は二度の結婚に破れた後、徳川秀忠の妻になる。そして最後に、大坂の陣で姉妹同士が敵味方に分かれ戦ったのだ。戦国動乱から大坂の陣へ、戦国の世を女性たちはいかに生きたか。
目次
序章 関ヶ原以降、戦さは合戦から謀略戦に変貌
第1章 天下統一とお市の姫たち
第2章 お市の姫たちの生き方
第3章 関ヶ原合戦
第4章 豊臣家復興の謀略に動く淀殿
第5章 大坂冬の陣
第6章 大坂夏の陣
終章 戦国の終わりとお市の姫たち
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年山口県防府市生まれ。東京大学大学院国史学科博士課程修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。日本古代史を中心に日本文化を比較文化的視点で扱った研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。