平凡社選書
イスラームと民主主義―近代性への怖れ

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582842104
  • NDC分類 302.28
  • Cコード C0031

内容説明

イスラームと西欧との共存は可能か?!イスラームの復興は、西欧にとって本当に「脅威」なのか?圧倒的な軍事力と資本で武装した西欧民主主義とは、イスラームにとって「恐怖」でしかないのか?「文明の衝突」論を超えて、イスラームと西欧を架橋する共通の価値を大胆に追求する。

目次

序 湾岸戦争―怖れとその境界
第1部 切断された近代性(見知らぬ西欧への怖れ―未知なるものには不思議な魅力がある;イマームへの怖れ―服従と個の思想;民主主義への怖れ―危機と浪費;国連憲章―外交官の秘密の愛人;コーラン―希望の1400年間)
第2部 神聖なる概念と世俗的苦悩(思想の自由への怖れ―多元性と慈悲;個人主義への怖れ―暴君;過去への怖れ―ベールに隠された女神たち;現在への怖れ―神聖なる暦と協定世界時;女性たちの歌―自由を目指して)
結び シームルグは私たちのこと!

著者等紹介

メルニーシー,ファーティマ[Mernisi,Fatima]
1940年、モロッコのフェスに生まれる。ムハンマド5世大学、パリ大学、ブランディーズ大学に学び、現在、ムハンマド5世大学で教える国際的に著名な社会学者・作家である。同時に、UNESCO、ILO、国連大学の女性問題研究に協力、国際女性会議、アラブ社会学会等の国際会議で活躍している。主要著書(英語版)に、『Beyond the Veil:Male-Female Dynamics in Modern Muslim Society』1975年。『Doing Daily Battle:Interviews with Moroccan Women』1988年。『The Veil and the Male Elite:A Feminist Interpretation of Women’s Rights in Islam』1991年。『The Forgotten Queens of Islam』1993年。『Dreams of Trespass:Tales of a Harem Girlhood』1994年(邦訳『ハーレムの少女 ファティマ』)などがある
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感想・レビュー

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ふみ

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モロッコの女性社会学者・作家によるエッセイ。教育があり自己主張を始めた女性たちの観点から、イスラームと西洋近代の価値観(特に民主主義と自由について)との関係を議論した本。境界線(ヒジャーブ)は保護とともに非寛容をも意味し、侵したものは罰せられる。(「ベルリンの壁」と、女性がかぶるスカーフ、アラビア語ではどちらも「ヒジャーブ」である。また、スカーフをかぶらない女性と、防御壁のない家がいずれも「アウラ」と同じ言葉で呼ばれていることに注目)2010/11/30

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