内容説明
事物起源のもっともらしい講釈は古今東西、まことに種はつきない。なにが事物起源の解釈へ走られるのであろうか。珍釈に魅せられながら好奇心の世界を垣間見る。
目次
文明開化事物起源
通俗事物由来
真説事物起源
言語使い始め
俗起源批判論
感想・レビュー
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HYdaniel
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『明治東京逸聞史』に、明治五年の十一月に新暦の布告があって、十二月は二日で終わって元日になった、とある。門松を立てるかどうか、餅はどうするか、いったい春なのか暮なのか、大混乱の様子。思うに明治がそのように過去を切り捨てたために、日本は色んなものを失ったのではないか。一方で本書のように事物の起源を辿ろうとすれば、古代中国やらヨーロッパやら万葉やらに遡らねばならぬ。なんともままならぬことである。2018/05/15
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