内容説明
宣教師リッチの思想は、明末の中国のみならず当時のヨーロッパ、日本、朝鮮に伝わり、幾多の論争・著作を生んだ。比較文化史上の巨人の足跡を辿る決定的評伝、遂に完結。
目次
第11部 北京の柵欄墓地で考える(リッチの余波;台湾の評価と大陸の評価 ほか)
第12部 ヨーロッパでの反響(シナ発見の思想史的影響;情報源としてのリッチ『報告書』 ほか)
第13部 なお未解答の諸問題(宣教師の自覚を越える意味;西洋側の認識と東洋側のずれ ほか)
第14部 マッテオ・リッチから中村正直へ(リッチの臨終の言葉;フランス人にもっとも愛された王様 ほか)