内容説明
撮影に笑いは禁物だった?坂本龍馬を写したのはだれ?空飛ぶ新橋芸者の不思議なトリック…文明開化ニッポンの写真はユカイとナゾがいっぱい。新発見、初公開の資料から古写真探偵がおもしろ写真の謎を解く。
目次
第1章 笑う写真のルーツを探る
第2章 幕末写真師サットンを追う
第3章 下岡蓮杖写真鑑定術
第4章 下岡蓮杖の風景写真考
第5章 上野彦馬の不思議発掘
第6章 珍しい横浜写真
第7章 明治時代のトリック写真
第8章 森有礼のアルバムはタイムマシーン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
toe
2
幕末~明治中頃まで笑顔の写真は珍しかったそう。また撮影は高額で今の30万円以上というから、そのなかで笑ってる写真というのは、気持ちにも余裕を感じる。大阪の武士や商人が茶目っ気たっぷり笑ってて、大阪人らしい。女性の大工さんもかっこいい。珍しいヌードも相当な金持ちの遊びだったんだろうね。笑顔の写真を広めたのは、表紙の通称笑子(えみこ)ちゃんなんだとか。有名な坂本龍馬の写真は、ブレないように机に寄りかかっていた、なるほどな。2021/12/05
ユキ@うろちょろ
2
写真の出所に終始していて、写真は小さくて少ない気がする。字が多め。2011/06/25
塩屋貴之
2
森有礼の奥さん(常さん)がすごい美人だとわかっただけでも収穫。必見だと思うね。2009/07/29
のんき
2
幕末明治のニッチな写真集。というよりコレクターのコレクションをふんだんな説明を交えながらお見せしましょう、といった本になっていて、コレクター魂というものを楽しむ本のように思えた。2009/04/08
puyorinu_qma
1
幕末・明治の古写真で著者が収集しているもののうち、珍しいもの(被写体、撮り方など)をピックアップしてまとめているもの。写真についての筆者の考察が多く、写真をたくさん見たい!という方には物足りないかも。森有礼の最初の妻、常がかなりの美人で驚いた。それといわゆるアイコラ写真、明治からすでにあったんですねえ。2019/08/25