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カザフ遊牧民の移動―アルタイ山脈からトルコへ1934‐1953

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  • サイズ A5判/ページ数 445p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784582441185
  • NDC分類 389.296
  • Cコード C0022

内容説明

国境線をめぐる争いが続く大陸。国家間の激動の渦に飲みこまれ、難民となって移動を強いられる遊牧民たち。彼らの苦難の道のりをたどり、遊牧という生活様式の消滅を描く、著者畢生の大作。

目次

第1章 新疆から青海へ(カザフトルコ人基金;カザフスタン共和国成立三周年の祝い ほか)
第2章 チベット高原をこえて(チベットの状況;チベットと青海省の境界 ほか)
第3章 カシミールでの苦難(投降;カシミール政府軍との衝突 ほか)
第4章 印パ分離のなかで(収容所移転計画;タルナワ収容所 ほか)
第5章 トルコへの移住(ペシャワールへの集住;カザフ難民協会の設立 ほか)

著者等紹介

松原正毅[マツバラマサタケ]
1942年広島市生まれ、松山市育ち。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。国立民族学博物館教授、同館地域研究企画交流センター長をへて同館名誉教授。2007年より坂の上の雲ミュージアム館長。専攻=遊牧社会論、社会人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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samandabadra

1
新疆、一時モンゴル、青海、チベット、カシミール、パキスタン、そしてトルコへ。 人生の20年間が流浪であるというのは、波乱と一言で言えないぐらいの人生かもしれない。 その間に半分以上の人が亡くなるという散々というにはあまりにも多くの失われた命。 カルムイク人のボルガ川河畔から新疆への「帰還」も大きなドラマだったが、これは20世紀の、「大いなる移動」だと思う。 でも、タイトルはもう少し何とかならんかったのだろうか2014/10/24

メルセ・ひすい

1
15-144 貴重本 初出誌 『月刊百科』‘03.0409.10連載「草原の風―遷都の風景」 移動の意味とは…経済。生活の場をもとめる。ただし遊牧の場の確保は挫折する。遊牧とは広大な空間の確保が大前提の生活様式。新疆省北部のアルタイ山脈から青海省の移動は最低限は維持できたが、先住者、政治的圧力から不可能であった。国境線をめぐる争いが続く大陸。国家間の激動の渦に飲みこまれ、難民となって移動を強いられる遊牧民たち。彼らの苦難の道のりをたどり、遊牧という生活様式の消滅を描く。遊牧から見た20世紀ユーラシア史。2012/02/25

lokkyu

0
舞台は、中国、海抜4500メートルに暮らしていたカザフ遊牧民。ウイグル自治区〜甘粛〜青海〜チベット〜パキスタン〜インド〜トルコと足取りを辿る。中国内では、軍閥がひしめき合い、遊牧民は追われる身となる。また、第一次大戦、第二次大戦、印パ戦争、と絶えず紛争に巻き込まれつつも、生き抜いた民族である。遊牧の生活基盤が支えとなる。戦争の代償はほんとに大きいです。2012/03/06

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