内容説明
ゴロコロ!バリバリバリ!でっかい音がして、電気がきえた。たよりになるのは、いばりんぼうのねえちゃんのはずなのに―。どうしよう、こわいよ、だけど。かいちゅうでんとうをにぎって、すくっと立ちあがった。「ぼく、田中屋さんちで、電池買ってくる。」ていでんの夜の、小さなぼうけんものがたり。小学1年生以上。
著者等紹介
いとうみく[イトウミク]
神奈川県に生まれる。フリーライターとして活躍し、『気のいい死神』で第37回JOMO童話賞優秀賞受賞。2012年、書籍デビュー作である『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞受賞
細川貂々[ホソカワテンテン]
埼玉県に生まれる。漫画家・イラストレーター。1996年、漫画家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
41
再読。暗がりが苦手な小5のお姉ちゃんと、気の弱い小1の弟ゲンが豪雨暴風停電の中、ふたりきりでお留守番をするおはなし。懐中電灯は電池切れ。普段は威張って口うるさいお姉ちゃんが、まるで冬眠したくまのように動かなくなり、ゲンは一念発起!一人で電池を買いに行きますが…。「子どもがえんりょなんてするんじゃないよ。」、ちょっと偏屈なおばあちゃんとの出会いがゲンたち姉弟を救います。2人の心細さとゲンの勇気に、思わず感情移入してしまいます。読書が苦手な低学年さんにもおすすめかな。2021/08/17
gtn
23
普段隠れている優しさは、非常時に顔を出す。2021/12/23
かおりんご
21
児童書。五年生のお姉ちゃんとお留守番中の一年生のゲン。ゴロゴロ、バリバリ音がしたと思ったら、いきなり停電になった!暗がりが怖いお姉ちゃんに代わって、ゲンが懐中電灯の電池を買いに行くことにする。テンポよくお話が進むので、あっという間に読みきっちゃいそう。一人読みビギナーさんも、抵抗なく読めそうな感じ。低学年から。2019/10/04
おはなし会 芽ぶっく
13
雷が落ちて町中停電になってしまった。いつも口うるさいお姉ちゃんと、頼りない弟の立場が逆転する。『かあちゃん取扱説明書』のいとうみくさんの本を探していたら、挿絵が細川貂々さんでビックリ。表紙にある3人のイメージピッタリです。2019/08/26
さーちゃん
10
7歳5ヶ月 くらいと、こわいよね。 しかも、かいちゅうでんとうがないと、ほんとうにこわいよね。2019/09/11