内容説明
弟トッドは韓国からきた。養子ってことさ。ある日、登校したトッドは、教室のうしろにある洋服かけのなかにもぐりこんで、でてこなくなってしまった。なぜ?しるもんか!ママにきてもらうしかない。「わたしのぼうや、ママよ。もうだいじょうぶ。」「ぼくは、ほんとうのママにあいたいんだ。」ママはなんともいえない顔をしている…。小学5年生以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
negai
1
パパとママには自分だけだったところへトッドがもらわれてきて…そりゃあ、自分だけじゃ何が足りないの?って思うよね。ぼくだってパパの子だ!は切ない。それでも、トッドとの間には確かに絆があって、最初はそれがぼんやりしていたのに、強くハッキリとしてくるのが喜びだった。2014/03/03
つきと
1
ペットにするように首輪を着け鎖で繋げば家族になれるわけではない。従順な我が子を手に入れる事ではない。新しくきた弟に対する戸惑い、不満、新しくできた家族への不安、期待、両方の気持ちが現れている作品。最後の二人に生まれた絆が爽やかだった。2009/09/23