感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
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いつも村人から馬鹿にされていた馬鹿正直な若者が、火山の噴火から村を守るという話。話の中の村人は昼間あった村人とはまるで正反対。 いやな話だと思いました。 村人たちは、自分達が馬鹿にして嫌がらせをしていた若者に救われ、今は明るく生活を続けている。どちらが本当の村人なんだろう。「さる」と馬鹿にしていた若者の犠牲をどう考えているのだろう。 同じ人間達の表と裏がこの絵本に出ているように思います。暗い過去に支えられて明るい現在がある。 これが現実なんだと思います。川端さんはそれを伝えたかったのでしょうか。2009/05/19