内容説明
フットボール界最高のカリスマが初めて語る真実。ここにサッカーのそして人生の指標がある。
目次
1 監督術と育成法―指導者としての手腕
2 クライフの戦術論―アヤックス・システムの秘密と攻撃的サッカーへの志向
3 スーパースター観―クライフが育てたあるいは目にしてきたプレーヤーについて
4 オランダ代表とW杯―ワールドカップでの出来事と代表監督問題
5 トラブルメーカーの真実―マスコミ、金銭問題、会長との確執…
6 バルセロナへの想い―バルセロナ監督としての奮闘
7 素顔のヨハン・クライフ―私生活から人生観まで
ヨハン・クライフの記録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
30
流石に金子氏の監修なので、読みやすく面白く読めました。クライフはやはり非凡な人と再認識しました。自分をしっから持っていて、ブレが無い。また、素直に選手ともぶつかったとも認めているし、書面上の指導者資格など不要と切り捨てるところも潔い。今のサッカーの理想の姿を40年前に実践していたのが、画期的であり、本当に偉大な事だと感じる。現役時代冷静沈着なベッケンバウアーが監督になって怒り狂っていたのと対照的に監督では、逆転している印象がある。いづれにしても偉大なサッカー人として後世に語り継がれるのは疑いの余地な無い!2016/12/04
多分、器用です
4
クライフの監督時代における回想。おもしろい。2017/04/20
靖
3
選手として監督としてW杯タイトル以外の栄光はほぼ手にした男ヨハン・クライフ。しかも決勝での敗北そのものが伝説にいろどりを添えているような印象まで受けさせる稀有な存在。過剰なまでの自信が周囲と軋轢を生むがその美しく勝利するという哲学は今もバルサの哲学となり世界中の人々を魅了し続けています。独特の自信に溢れた物言いも含め面白く読める一本。ただ監訳者の前書きあとがきは余計。誤字脱字も多すぎです。2010/04/21
Akitoshi Maekawa
2
今回亡くなられたことで急遽手に取った一冊。己が信じるものを突き詰めることは、どんな分野であれば哲学になるのだな、と当たり前の見解に至った。また、その生み出された哲学は、どんな領域にも通じる原理原則になり得る。本書に書いてあることはマネジメントとしても読み取れる。1974年はサッカーにおけるB.C.の境目になったんやろうな。2016/04/10
江本正輝
2
不覚にもクライフの事を全くと言っていいほど知らなかったのですが。 この本を読んでこの人の哲学には、一部共感できると思いました。 勝負を制して美しくある事。 全ては、シンプルである事。 勝つためなら、美しいだけではダメな事。 それでも、突き詰めれば美しいゴールを目指し続ける事。2015/04/21