出版社内容情報
バードウォッチング歴40年の名人が、野鳥との触れあい方を伝授する鳥エッセイ。観察が10倍楽しくなる「いろ鳥どり図鑑」付き。
内容説明
こんな野鳥の楽しみ方を知ってますか?上野動物園の園長さんは鳥あそび歴50年の“鳥名人”。庭に鳥を呼ぶ方法から街中や里山での観察術まで、自ら撮った写真を織りまぜて綴る野鳥おもしろ体験記。
目次
1章 我が家の庭から
2章 多摩の里山フィールド
3章 水辺のフィールド
4章 いろ鳥どり帖
著者等紹介
小宮輝之[コミヤテルユキ]
恩賜上野動物園園長。1947年東京生まれ。20歳のとき日本野鳥の会に入会、大学でも野鳥研究会に所属し全国の有名探鳥地でバードウォッチングに明け暮れる。1972年多摩動物公園に就職し、日本産動物と家畜の飼育係となり、園内の野鳥も担当動物のつもりで楽しむ。その後、ガン、コウノトリ、トキ、ツルなど希少鳥類の飼育繁殖技術の開発に関わる。多摩動物公園と上野動物園の飼育課長を経て、2004年上野動物園園長。2008年から北極のライチョウの飼育を開始し、日本産のライチョウの危機を救うための研究に着手する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamakujira
5
多摩動物園に就職して、上野動物園の園長になった著者が、大学時代から続けてきたバードウォッチングの経験を生かして、さまざまな日本の鳥を教えてくれる。八王子市にある自宅の庭、多摩動物園周辺、上野動物園ちかくの不忍池など、日常生活の延長でこれほどの鳥に出会えるのは驚く。でも、「この年を最後に、ミゾゴイは声どころか姿も確認できなくなった」とか「環境が変化したとたんに、オオルリのさえずりもヤブサメの鳴き声も聞かれなくなった」といった過去形は残念だ。カラー写真が満載だから、見るだけでも楽しいね。 (★★★☆☆)2018/08/07
cinnamon
2
上野動物園の元園長による野鳥本。大学時代から40年以上撮りためてきたという写真が多数、フルカラーで掲載されている。ご自宅の庭が観察のフィールドになっているのがうらやましい。庭の木々が鳥たちのレストランに…。トウキョウオオサンショウウオも産卵にくるとか! 他にもこれまで勤務されてきた多摩動物公園、不忍池でのバードウオッチングの様子も。ピラカンサ、野鳥が集まる木はいつか植えたい。2017/01/22
竜玄葉潤
1
鳥を知りたいと思って読み漁ってしるが、これは良い!近所の鳥を写真入りで、散歩目線で書いてくれている。と言いつつマニア目線(専門家目線?)が良い意味でチラホラ!真面目に楽しかった。2019/07/13
ボル
1
いいですねぇ~。ほのぼのとする内容。上野動物園園長が、日本の鳥のエピソードを添えて書かれている。この本の良いところは、①カラー写真が掲載されている。②以前の東京の風景が多い。③意外な逸話に引き込まれるといった楽しい本であった。ただ、個人的に残念だったところは、カラスの記載がリアルなところがあったことかと。バードウォッチングの本とするならカラスはねえ~・・・ でもそれ以外は問題なし。良書2018/09/23
小春
1
バードウォッチングを初めて2か月、やっと近所の鳥が分かってきました。鳥の判別には図鑑を「読む」べし、と言われるのですが、めったに見ることもない鳥や細かな分類まで描かれている鳥類図鑑はいかんせん退屈ですし、そうそう覚えられるものではありません。そんな私には、この本はぴったりでした。写真も豊富で、住宅地周辺でよく見られる鳥をエピソードつきで覚えられます。2017/06/18