出版社内容情報
お江人気も相まって江戸に注目が集まっているいま、江戸の暮らしを研究し続ける著者が、気になる江戸庶民の恋愛と性に焦点を当て、当時の開けっ広げな生活を生き生きと浮き彫りにする。
内容説明
春画で性知識を身につける娘に、奔放な性愛を楽しむ長屋の女房…。「三つ指をついて夫の三歩後ろからついてくる」女性像なんてとんでもない、本当は“超恋愛体質”だった江戸の女たち。さまざまな実話エピソードや資料をもとに当時の女たちの姿をあぶり出し、華の大江戸文化の深奥に迫る。
目次
第1章 実は恋愛体質だった江戸の娘たち
第2章 江戸っ子たちの華麗なる逢引き
第3章 江戸の女たちの意外な結婚観
第4章 女たちの愛憎事件
第5章 パワフルな江戸の性衝動
第6章 奥御殿の女たちは籠の鳥?
第7章 吉原遊女の真実
第8章 春をひさぐ女たち
著者等紹介
有澤真理[アリサワマリ]
東京生まれの東京育ち。江戸ものを得意とする編集プロダクション・エディキューブ主宰。『完全版 江戸の暮らし』『完全版 江戸の風景』(共に双葉社刊)では、3DCGやカラー彩色写真を駆使する新しい江戸ビジュアルを確立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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天竺牡丹
3
初めて知ったことも多く面白かったのですが どうも時期が前後したりわかりにくい部分もありました。辞書や解説書じゃないのだから仕方ないですね。まぁ十分楽しめました!2013/03/26
Yozo Kawai
0
大奥女中、吉原遊女は大体イメージに近かったのですが、江戸の町娘の恋愛観が面白かったですね。 著者の考えもあるのかもしれませんが、銭湯で男女混浴が当たり前の庶民にとって、裸に対する羞恥心のなさ、それ故シチュエーションや過程にこだわった恋や色事の数々。 まぁこれを読む限りは、江戸の町娘が自由奔放すぎるから、逆説的に大和撫子という言葉が生まれたのかなと勘ぐったりしてしまいます。。。2012/01/26
カリン!
0
江戸の女達の恋愛模様や当時の習俗がわかって面白かったです!知ってるエピソードなんかも出てくると、なるほどそういう背景あったんだ。と新たな発見があり、あるある事典のように楽しく読めました!2011/06/07