内容説明
奇才・みうらじゅんがスウィートでセンチメンタルな“自分探しの旅”に出たらこうなった!みずからのルーツを青春時代に求めさすらう「俺だけの旅」、愛すべきバイプレーヤーたちへの想いを綴った「信人的な旅」など、独特なセンスと飽くなき偏愛に満ち満ちた、ディープな自伝的エッセイ集。
目次
1 信人的な旅(信人的とは何か;小倉一郎に見る永遠の青春;信人的なヒーロー・忍者白影 ほか)
2 マイブームの旅(インドブームとジョージ・ハリスン;オレ・イン・ハワイ;追憶の『欽ドン』・気仙沼ちゃんが旗を振る時 ほか)
3 俺だけの旅(俺だけの旅;家出検証の旅・イン・金沢;東京アパートメントブルース ほか)
著者等紹介
みうらじゅん[ミウラジュン]
1958年京都府生まれ。武蔵野美術大学在学中「ガロ」でデビュー。イラストレーター、漫画家、ミュージシャンなど多方面で活躍。いとうせいこう氏とのユニット「ザ・ロックンロール・スライダーズ」では武道館公演も果たした
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
40
我が心の師匠である、みうらじゅんのエッセイ集。今から思えば恥ずかしいだけの青春時代も、みうらじゅんにかかれば面白可笑しく、愛らしい小話に。2019/07/09
ナチュラ
28
まず、表紙の若かりし頃のみうらじゅんさんカッコイイ。 イラストレーターであり、作家であり、コレクターであり、数々の流行語を創り出す著者の青春時代の回顧録を綴ったエッセイ。 恥ずかしい事でも赤裸々に描かれている所がみうらじゅんさんらしい。実家の京都での思春期時代〜上京した予備校時代、美大時代。笑えるネタあり、ちょっと感動的な出来事もあり、ますますみうらじゅんが好きになった。2020/06/25
風眠
21
いい意味でも、悪い意味でも、いつまでも青春から抜け出せない「いい大人」というやつは、やはり「青春ノイローゼ」という病名しかない。もぅこれ、びっくりするくらいぴったり! もうこれ以上ありませんってくらいセンスのいいタイトルだ。岡本信人、俺の旅、フォークシンガーになった自分に葉書を送るの章は、来たね、来ちゃったねって感じで、アホだ~って笑い転げたり、不覚にも涙してしまったり・・「44歳児だからしゃあないやん」って、みうら氏の言葉がやけに突き刺さる。そのとき私は精一杯か? 振り返り自問自答してしまうエッセイ集。2013/07/09
ツバメマン★こち亀読破中
19
夢を諦めていないか?妥協してないか? 過去のの自分からそんな質問をされている気がする。治ることのない、いや治りたくない病気、それが「青春ノイローゼ」。忙しいとき、悩んだとき、「俺はまだ“岡本信人”で笑える人間なのか? 」を確認するため、年1回は読んでいます~。2015/07/11
とんかつラバー
13
今でいうならリア充に憧れてみるものの、中身が陰キャの人間の葛藤が刺さる。実際表紙のみうら氏はめちゃイケメンで音楽なんかもやってみるけど、やっぱり根っからの陽キャとは違う。開き直ったオタクになれれば幸せだったかもしれないが、やっぱりカッコつけたい!モテたい!その気持ちが中二病の方向に向かっていっててグサリとくる。